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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2009年05月17日

仏前花

師匠の畑の一角は見事なお花畑となっている。四季を通じ、なにがしかの花々が咲き誇っており、周囲の人間をほっこりとさせてくれる。ご担当は師匠の奥様のようだ。聞くところによれば、師匠のお宅は熱心な念仏宗の信者さんで、毎朝の献花は欠かせないそうだ。いわば仏様の御供え用として花々を栽培しておられる模様。道すがら畑に通う小生もその恩恵に預かっているのだが、なんとも豊かな気分とさせていただく。花々は人の心を和ませるようで、神々に供えるのも人の心を穏やかにさせる深い配慮があっての長年の智慧なのかも知れない。まさか教祖様が毎日花を供えよとは遺言されなかっただろうと思うし。


        師匠宅の花畑。わかったのはこれがポピーだろうと言うこと位。
仏前花

仏前花


本日も覗いてみると赤い花、白い花、紫の花・・・・・・・・名も知れぬ花々が咲き誇っている。はっきりとした名称はあるのだろうが、森のどんぐり屋さんみたいにすんなりとは名前が出てこないのだ。これが名称や花の由来や栽培法や開花期やら話題と出来うるのならばどんなにか素敵な世界が広がるのかと願っているのだが。悲しいかな疎い話で、図鑑片手にようやく名前を探し出す位が関の山。それでも花々が持つ美しさや楽しさだけは享受している。小生の畑では野菜や果樹ばかりで、今のところ花々は咲いていない。今後の課題かと思っているが、一部のみでも花畑としたいものだ。


仏前花

仏前花


それにしても花々を栽培し仏様に毎日お供えする・・・・・・・・・・なんとすばらしい風習であろうか。信仰の有無や宗派の違いなどはそう大きな問題ではあるまい。花々を供えて、見えない世界への畏敬の念と敬虔な祈りとを日々の生活にルール化していることが素晴らしいと思う。こうした暮らしぶりが間接的に子ども達を育み、大人達の世界を和やかにしているのではなかろうか。農耕民族たる日本人は和をもって尊しとしてきた。集団生活の叡智は日々の暮らしの中から自然と感得されて身につけてきたのであろう。花々の持つ効用は極めて大きい。


仏前花

仏前花


師匠のお宅をかなり持ち上げたような話となってしまったが、師匠ご自身は極めて気さくで穏やかな老農夫といった持ち味の御仁である。無論、宗教的な話や政治的な話をされることは皆無であり、作物の出来具合や天候や小鳥たちの話などが中心的な話題となる。毎日を謙虚に慎ましく暮らしておられるようだ。こうした人々こそが日本の屋台骨を支えている縁の下の力持ちではあるまいか。一時、六本木ヒルズのなんとかという御仁が脚光をあびていたようだが、一時的なあだ花に過ぎなかったのであろう。我が国を根底で支えているのは、師匠のような無名だが慎ましやかで実直な日常を送っている働き者達ではあるまいか。その働き者達を又根底で支えてくれているのが花々ではなかろうかと思う昨今である。小生も僅かながらでも花々の種蒔きを開始しようかと密かに願っている。



仏前花


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この記事へのコメント
そんな~~私は雑草関係はわりに知ってるつもりですが、花壇に植わっているようなのはほとんど知らないのですよ(大汗)

この中でも知っているのは、2番目のムラサキツユクサと4番目のシランだけですよ・・・
シランは白いのがあって、これがとても好きなんです!!
ムラサキツユクサは母が好きで植えていたので知っているのです。

お花畑、素敵だと思います。ぜひ実現させてください!!
楽しみにしています。
Posted by 森のどんぐり屋 at 2009年05月18日 20:40
おはおうございます。森のどんぐり屋。さんでもご存じない花々がありましたか。植物の世界も奥が深いですよね。小生の手持ちの図鑑類ではわからないことばかりです。

ここ数年、何とか少しでも花を植えようと思案してるのですが、食料生産が先になっちゃいますよね。知人で借用した畑を花畑とし、出来た花々を持って老人施設などを訪ねている方がおられます。Tbさんですが、花咲かおあじさんと呼んでいます。なかなか到達出来ない心境です。

花々のある生活、何とも言えない癒しと潤いですね。大事にしたいものです。
Posted by とんびとんび at 2009年05月19日 06:33
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