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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2009年08月20日

この世とあの世

盂蘭盆の季節ともいう訳でもないが、不思議と墓地や墓石のことを考える。そこそこ齢を重ねてそれなりの場数を踏んできたからだろうか。墓地や墓石といえばあの世への接点とも言える存在だが、普段はあまり意識することがないだろう。何らかの形で死を認識するようになって、始めて思い浮かぶ対象物かも知れない。小生の場合も田舎には墓地があって、先祖代々の墓石も守り伝えられている。古いものは江戸時代の墓石もあって、相当古い時代から一族の墓地として大切に守られてきたようだ。死して後はその墓地に納骨されれば済むことだが、故郷を離れて四十数年、今では南大阪の地が故郷みたいになってしまった。


             最近流行の芝生式の墓地ですね、管理が大変だろうな。
      この世とあの世   
          日当たり風通しがよく、広々とした清潔で感じのいい霊園です。
      この世とあの世


恐らくこの地で終焉を迎えると思うのだが、そうなると当地に墓地をとの思いもよぎる。そこで現実感半分冷やかし半分で近隣の墓地公園を覗いてみた。かなりの山の上だが新興住宅地みたいに造成され、まさに墓地の公園である。非常に明るくて清潔だ。西向きの下り勾配で日当たり風通しともに申し分ない環境、多くの人に好まれるだろう。多数の墓石が立ち並んでいるが、これから販売されるであろう予定地も結構広そうだ。墓地の常識だが1聖地が90センチ四方、多くは2~4聖地位を求めて墓石を建立しておられる模様。無論、それ以上もそれ以下もあり得る。

           従来型の和式の墓石です。大半がこのタイプのようですね。
     この世とあの世


何処の世界も金次第という訳でもないが、ここも墓石を建立するとなれば相応の費用がかかる見込みだ。曰く、墓地代(墓地使用権の購入費)、墓石代、管理費、付帯経費、法要費、お坊さんの経費(お布施・食事代。車代等)・・・・・・・・etc。管理事務所のお姉さんに概算額を聞いてビックリ、人間が死ぬのも多額の経費がかかりそうですね。そういえば緑の納骨とか散骨とかいうのも存在するようですが、この経費高が大きな要因かも知れませんね。


         これからの分譲予定地なんでしょう、まだまだ余裕がありそうです。
     この世とあの世


墓地や墓石はどちらかというと生きている人間のための存在でしょう。人間は死んだら灰になって終わりというような、唯物論的な発想は採用しませんが、死者よりも生者の為に必要ですね。何度も繰り返すようですが、人間はご先祖があって始めて存在しうるもの、先人達の陰徳のおかげで今日を平和に健康に生き抜いておられるのでしょう。そうした認識を日々覚醒する装置として墓地は必要不可欠かと考えます。墓地と墓石は何とかして確保して起きたいものですね、だけど、それにしても高いですなあ。


        特有の墓碑銘を刻んだ墓石を発見しました、死者の哲学かな。
     この世とあの世

     この世とあの世

     この世とあの世


USAで鉄鋼王とも言われた、アンドリュー・カーネギーについてはご存じの方も多いだろうかと思います。スコットランドからの貧しい移民の子として産まれた彼は満足な学校教育も受けられなかったようですが、艱難辛苦の末に、鉄鋼王とも呼ばれる地位を獲得しました。彼が83歳で生涯を終えたとき、その墓碑銘には 「己より優れた人物を周囲に集め得し男、ここに眠る」 といった趣旨の英文が刻まれていると聞きます。あなたがこの世を去っていかれるとき、己の墓にどのような墓碑銘を刻まれますか。






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この記事へのコメント
最近、お墓については選択肢が多様ですね。
必ずしも従来通りでないようですよ。
知人のひとりは永代供養の手続きをしたと言ってます。墓を建てたり、法事をすると全国に散らばる親族がお参りに来るのが大変だからと。

あと、テレビで見たのはマンション型式のお墓。
近代的な内容に感動しましたよ。
私が身軽ならぜひとも取り入れたいところです。

とんびさん、(千の風になって)あの歌を聴くと‥故人を偲ぶ方法はいくらでもあると思うんです。
Posted by 乙女椿 at 2009年08月20日 07:25
毎日暑いですね。
多様なアドバイスありがとうございます。
おっしゃるように多くの選択肢から、より適したものを
選んで故人を偲んだらいいことですね。

ただ小生やその親族はものぐさで忘れっぽい質が強い
ようです。カタチの強制がないと、何事もなかなか継続しがたい
タイプの人種のようです。

能でいうところの、守破離、ではありませんが、まずは
カタチを作ることから始めないと・・・・・・・
難儀な人間のようですね。

永大供養を主旨とする寺院も当地にあるようです。
一度覗いてみようかと思っています。
Posted by とんびとんび at 2009年08月20日 18:35
おはようございます。
昨夜、その知人にもう少し詳しく尋ねてみました。
永代に供養と思いましたら30年らしいです。本人いわく30年もあれば充分だと。価格も30〜で段階があるそうです。(地方都市です)
お墓の見積りは300は下らなかったそうですから諦めたって^_^;
(守破離)・・とんびさん、難儀な人間は私ですよ。この課題を行ったり来たり迷い道です。
宗派があるのもこれを極められたからなんでしょうか。
Posted by 乙女椿 at 2009年08月21日 05:32
おばんです。
当地は大阪の辺境地帯ですが、金額的には似たような相場ですね。
全くもって、よってたかって死者を食い物に・・・・・・・・・・
こんなのは、下集の勘ぐりとか言うそうですね。

それにしても、もう少し庶民的にならないのでしょうか。
競争原理と新規参入があまりみられないようですが、
そこらが原因かな。

合理的な死に方研究とやらが必要なようです。

それにしても思い出すのは良寛和尚。
越後の寒村で、破れ法衣に粗末な庵、乞食しながら日がな一日
子どもらとまり突きに興じておられたとか。

貞心尼や般若湯のこともあり、世間的には破戒坊主だったかも
しれませんが、妙な親近感を覚えます。
彼こそが真の宗教者なのかも知れませんね。
最近では山頭火でしょうか。
Posted by とんびとんび at 2009年08月21日 18:11
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