2009年09月16日
秋色の棚田風景
9月も中旬となりました。早いところでは既に収穫作業を終えた地域もあるようですね。新米の話も僅かながら聞き及びます。当地は山間部の故か、収穫までにはほど遠いのですが、微かな色づきも見られ季節の移ろいを感じさせられます。今年は台風にも遭わず、シシ達の暗躍はあるものの、何とか収穫に辿り着けそうな気配となっています。有り難い事です。稲熱病なども未発生のようで、大量の農薬使用も不必要なのが何よりですね。無農薬で米作りも実施したいのが本音ですが、正直困難というのが実情でしょう。
秋色ですね、彼岸花が咲き始めました。

畦道にも彼岸花が咲き始め、棚田の田園風景が様になってきました。当地での秋祭りは大半が10月の10日前後です。本来は米の収穫を祝い、神々への感謝を込めた祈りの儀式でもあったのでしょう。何時の頃からか、パフォーマンス重視のイベントと化したようです。それでも多くの人々が集いながら、一つの祭りを運営するのは大事な事だと考えます。伝統や文化というのは、共通な行為を通して護り伝えられていくものと思うからです。祭りの主役でもある地車(車輪のついた御神輿とでも理解して下さい。画像は後日レポートします)など、相当な員数がないと動かせません。かっての田植えや稲刈りではありませんが、集落の共同行為がないと運営できないのですね。今風に表現するとチームワークの発露とでも申しましょうか。
谷間の日当たりの悪い場所でも大事に開墾しています。

小さな狭い面積の田が大半です。機械類もはいりにくいですね。

先日、某国営放送局の番組を見てましたら、フィリピンの棚田が世界遺産として紹介されてました。我が国とは比較にならないほどの悪条件下で、全てを手作業でやりながらの米作りです。それでも収穫の折には米で作った酒(多分)を酌み交わしながら神々への感謝の祈りを欠かさないようでした。何処の社会でも、農作業は自然環境との調和の中で実施されるもの。神々が宿る、との考え方は万国共通なようです。ただ一つ気がかりだったのは、森の伐採で水が少なくなっていること、鉄砲水の発生で棚田が破壊されつつあること・・・・・でした。歴史家によれば、古来、森の破壊によって文明は滅んでいったのだとか。フィリピンのみならず我が国にも該当する箴言のようです。
山村の人々は棚田との共存を長年続けております。数百年以上も。

さて当地の棚田風景を覗いて見ましょう。撮影場所は多岐にわたりますが、何れも当地山間部の棚田です。何とも言い得ぬ趣があって、まさに日本人の魂の原風景とも言えるのではないでしょうか。かって特攻隊を志願して戦死した若者達も、根底には父母や弟妹や己の産まれ在所である故郷を守り抜こうとした決意があったものと推察します。スローガンだった天皇陛下やお国の為では決して無かったかと信じております。
山奥のただ一軒の農家でも米作りが営々と続けられております。

棚田の暮色は人を詩人へと変化させるようです。胸中を撮影することは不可能ですが、孫を連れたばあさまが夕暮れの畦道を一緒に帰宅される姿など、たまらない情景ですね。
シシ除けの電気柵ですね。これで感電死されたお年寄りもあったとか。

秋色ですね、彼岸花が咲き始めました。

畦道にも彼岸花が咲き始め、棚田の田園風景が様になってきました。当地での秋祭りは大半が10月の10日前後です。本来は米の収穫を祝い、神々への感謝を込めた祈りの儀式でもあったのでしょう。何時の頃からか、パフォーマンス重視のイベントと化したようです。それでも多くの人々が集いながら、一つの祭りを運営するのは大事な事だと考えます。伝統や文化というのは、共通な行為を通して護り伝えられていくものと思うからです。祭りの主役でもある地車(車輪のついた御神輿とでも理解して下さい。画像は後日レポートします)など、相当な員数がないと動かせません。かっての田植えや稲刈りではありませんが、集落の共同行為がないと運営できないのですね。今風に表現するとチームワークの発露とでも申しましょうか。
谷間の日当たりの悪い場所でも大事に開墾しています。

小さな狭い面積の田が大半です。機械類もはいりにくいですね。

先日、某国営放送局の番組を見てましたら、フィリピンの棚田が世界遺産として紹介されてました。我が国とは比較にならないほどの悪条件下で、全てを手作業でやりながらの米作りです。それでも収穫の折には米で作った酒(多分)を酌み交わしながら神々への感謝の祈りを欠かさないようでした。何処の社会でも、農作業は自然環境との調和の中で実施されるもの。神々が宿る、との考え方は万国共通なようです。ただ一つ気がかりだったのは、森の伐採で水が少なくなっていること、鉄砲水の発生で棚田が破壊されつつあること・・・・・でした。歴史家によれば、古来、森の破壊によって文明は滅んでいったのだとか。フィリピンのみならず我が国にも該当する箴言のようです。
山村の人々は棚田との共存を長年続けております。数百年以上も。

さて当地の棚田風景を覗いて見ましょう。撮影場所は多岐にわたりますが、何れも当地山間部の棚田です。何とも言い得ぬ趣があって、まさに日本人の魂の原風景とも言えるのではないでしょうか。かって特攻隊を志願して戦死した若者達も、根底には父母や弟妹や己の産まれ在所である故郷を守り抜こうとした決意があったものと推察します。スローガンだった天皇陛下やお国の為では決して無かったかと信じております。
山奥のただ一軒の農家でも米作りが営々と続けられております。

棚田の暮色は人を詩人へと変化させるようです。胸中を撮影することは不可能ですが、孫を連れたばあさまが夕暮れの畦道を一緒に帰宅される姿など、たまらない情景ですね。
シシ除けの電気柵ですね。これで感電死されたお年寄りもあったとか。

Posted by とんび at 05:08│Comments(2)
│つれづれなるままに
この記事へのコメント
秋の田んぼ、いい気持ちが伝わって来ました。
ヒガンバナもきれいです。
今年は息子の仕事が多忙で、秋を見に連れ出してはくれそうも無いので、ちょっと残念です。
秋祭り、もうすぐですね♪
私の実家は岸和田です。
今年からは、お祭りの日にちが変わるので、なんだか寂しいです。
ヒガンバナもきれいです。
今年は息子の仕事が多忙で、秋を見に連れ出してはくれそうも無いので、ちょっと残念です。
秋祭り、もうすぐですね♪
私の実家は岸和田です。
今年からは、お祭りの日にちが変わるので、なんだか寂しいです。
Posted by 森のどんぐり屋 at 2009年09月16日 11:08
こんばんは。
どこか見覚えがあるような光景ではないでしょうか。
当地も泉州も似たような風土ですから。
だんじりは御地が本場ですよね。
こちらでも多数の地車が宮参りを行います、ただ勇壮さや華麗さでは
本場に負けますね。
それはともかく、せっかくの秋祭り、しっかりと楽しみたいものです。
ご家族のご都合は残念ですが、たくさんのアキカネや頭を垂れた稲穂達、
それにまもなくであろう錦秋の世界・・・・・・・・・・・
南河内はファンタスジックな旅路の国へと変身します。
是非一度、思い出の地にお帰り下さい。
どこか見覚えがあるような光景ではないでしょうか。
当地も泉州も似たような風土ですから。
だんじりは御地が本場ですよね。
こちらでも多数の地車が宮参りを行います、ただ勇壮さや華麗さでは
本場に負けますね。
それはともかく、せっかくの秋祭り、しっかりと楽しみたいものです。
ご家族のご都合は残念ですが、たくさんのアキカネや頭を垂れた稲穂達、
それにまもなくであろう錦秋の世界・・・・・・・・・・・
南河内はファンタスジックな旅路の国へと変身します。
是非一度、思い出の地にお帰り下さい。
Posted by とんび
at 2009年09月16日 21:00

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