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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2009年11月14日

四郷の里

性懲りもなく又々出かけてしましました、例の山中の桃源郷である四郷の里へ。お天気は今一でスカイライトブルーとは縁遠く薄曇りではありましたが、諸般の事情で選択の猶予が無いものです。急な山坂道を軟弱なマイカーが喘ぎながら登っていくのはチトかわいそうではあります。馬力のある四駆車が欲しいのではありますが、そこはそれ又々諸般の事情とか言う奴で・・・・・・・稼ぎのない身分、贅沢は許されませんね。さすがに高台の山頂付近、展望は申しぶんなくお天気さえ良ければ絶好の行楽気分でしょう。適当な空地に車を止め、カメラ一台をお供に散策に入ります。撮影は歩きに限ります、動力車に乗っていると見落としてしまう物が多々ありますし、現場の空気を感じ取ることが出来ませんね。


             見事な作品が仕上がっています。鏡餅用ですかね。
     四郷の里
     集落は山頂付近の斜面にへばり付いています。仙人みたいな生活でしょうか。
     四郷の里


現地はさすがに柿の里、地元では「日本一の柿の里」と自称しておられますが、看板に偽り無しのようです。出荷量でも国内随一味の良さも自称どおりかと思います。一度訪問され、現場で賞味されることをお勧めします。典型的な山村風景が広がりますが、至る所が柿、柿、柿・・・・・・・・・・・・。全てが柿を中心として回っているようです。恐らく集落のほぼ全てが柿栽培で生計を立てておられるようです。ここの特徴は串柿であること、いわゆる正月用のお飾りの奴です。1本の串に10箇程の柿が刺さっています。全般に小ぶりなようで、串柿専用の品種なんでしょう。

         柿の干し場が延々と続いています。柿中心の生活のようです。
     四郷の里


何年か前に、柿は包丁で剥くんですか、と聞いてバカにされたことがあります。明治時代はソウだったかも知れないが・・・・・・・・・返答に窮されたのでしょう。考えてみれば当たり前で、僅か一ヶ月程の期間に何千個或いは何万個と処理するのに包丁では無理ですよね。集落の道路沿いには屋根付きの干し場が設えてあります。天候を常時監視しながら天日干しを行い、少しでも悪化すれば屋内へと避難させるようです。湿気が一番の天敵のようですね。そして年末に掛けて出荷されお正月用として販売されるようです。ここしばらくが稼ぎ時でしょうか。そう言えば23日が柿祭りのイベントであるとか、ある意味農村での収穫祭に相当するものでしょう。1年分の稼ぎに感謝・・・・・・かな。


                  農道の両サイドも全てが柿のために。
     四郷の里
                どこか懐かしい光景ですね。日本昔話の世界?
             四郷の里


集落の一番奥には神社が祭られていました。八坂神社と書いてましたので、祇園さんの末社かも知れませんね。当地の産土の神様でありましょう。横がお寺さんでこちらは真言宗の末寺のようです。和歌山は高野山が真言宗の総本山、ある意味当然の帰結かもしれません。それにしても神と仏とが仲良く共存しておられる、とても良い光景です。一神教の世界観を持つ方々には理解不能な現象かも知れませんが、日本人の優れた資質だと考えております。世の争い毎の原因は二者択一論に基づくことが多いようです。異なった価値観を持つ世界民族の融合には、神様の共存がどうしても必要でしょう。日本人こそが最適と考えるのは少々自惚れでありましょうか。


           集落の周囲は全て柿畑ですね。まだ未収穫の柿も。
     四郷の里     
               家屋の周囲は全て柿の干し場となっています。
     四郷の里     

     
話が脱線しました。柿の里はいまが最盛期、お天気の良い日を見計らって是非お出かけ下さい。23日のイベント開催日など絶好の日和かも知れませんね。柿のシーズンが終わりますと世間は歳末、新年に向かって慌ただしい時間が過ぎ去っていきます。浮き世のしがらみに追っかけられる前にしっかりと楽しんでおきましょう。       

                 地元の産土神でしょうね、八坂神社です。
     四郷の里 
          広域農道の分岐点です。現地へのランドマークとして。
     四郷の里

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この記事へのコメント
こんばんは〜☆
四郷の里〜初めて知りました。
柿すだれ、とても美しいです。
まるで計算されたように見事に景観と調和していますね

生きてる間に行きたいです^_^;
Posted by 乙女椿 at 2009年11月14日 23:13
おはようございます。
なかなか素敵な隠れ里でしょう。毎年のように訪問するのもご理解いただけるかと思います。

山中で道路条件も厳しい為、夜遊びの途中でと言うわけには行かないでしょうが、是非一度機会を作られたらとお勧めします。

紀州の国は森と果物の王国です。いわゆる観光地よりも、何気ない山里を走らせるのが、最高のリフレッシュかと思います。
名も知れぬような小さな山村で、お年寄りとだべったり、果物を買い求めたり・・・・・・この小さな島国にも心躍るような場所が多数残されていることをとても嬉しく思います。

海外旅行に出かけようというような気は毛頭ありません。山道や里道を軟弱なわがマイカーでゆるゆると走り続けたいですね。

本日も、もうビジネス稼働中でしょうか。
道中おきをつけて。
Posted by とんびとんび at 2009年11月15日 05:46
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