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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2009年11月15日

シシ様のお通り

恐れていたことがとうとう現実となってしまいました。アライグマの被害はあったものの、まだしも可愛らしい獣害でした。畑の凶暴者イノシシが現れてしまったのです。幸い彼らが好んで食べるような野菜類は無かったものの、畑には縦横無尽な足跡がこれ見よがしに残されています。柿の木で背丈の低い物は無論実を囓っておりました。一端出現すると彼らのテリトリーとなるのはほぼ確実で、これからはシシ対策に頭を痛めそうです。最近では彼らも利口になって少々の対策では突破されてしまいます。電気柵を設置したとある地域では、設置者のお年寄りが雨の日にパトロール中足を滑らして感電死された事例もあるようです。


              典型的なシシの足跡です。とうとう出現しました。
     シシ様のお通り


足跡から判断すると、どうもミミズを探していたようです。それと「ヌタバ」と言うんでしょうか、身体に付いたダニなどの寄生虫を落とす為に泥地に体をこすりつける習性がありますが、その場を求めてもいたようです。足跡が残っていたのは水はけの悪い場所ばかりでした。小生の谷間の農園は、かって美しい棚田が広がっていた風光明媚な地域でした。それが耕作者の高齢化で次第に放置され、今では小生のみが耕作している状態です。従って隣地までは完全に原野と化しており、シシたちにとってはいとも容易に接近できる環境です。これまでは被害もなく安心しきっていたのですが、無残にも安心感を砕かれてしまいました。


            植栽したばかりのプラム・・・・・なぎ倒されてました。
           シシ様のお通り


丘を越えた反対側は、いわゆる棚田百選の一つとなった赤阪の棚田へと繋がる地域です。ここらもシシの被害で最近は米作りを止める方が増加しています、丹精込めて作っても最後の土壇場でシシに蹂躙されると1年間の苦労が全て無になってしまいます。そんな苦労をするよりもスーパーや米屋で購入した方が・・・・・・・・・・・そう考えても非難は出来ないでしょう。世代間の交代・引き継ぎが旨く出来ない事も要因でしょうが、中山間地の米作りは壊れていく一方ですね。米をお金で購入できる間はまだしもですが、いつまで継続できるのか、鳩山さんご一家には食糧安保の構想は全く無しのようですから。


          そうやらミミズを掘りまくったようですね。足跡だらけです。
     シシ様のお通り


さてどうやってシシ対策を講じるか。手間暇掛けてトタン柵や電気柵を設置しても万全とは言えません、又、費用対投資効果の理論から言えば耕作しない方が理にかなっているとの判断も可能です。だがここで止めちゃえばシシへの完敗となりますね。それも癪だし。一つの方法論はシシの好む野菜類の栽培は止めて、当地を果樹園にしてしまうとの手法です。シシは木に登れないとの判断が前提ですが、何か、木登りするシシもいるとか聞いた事があります。頭の黒いシシではなく正真正銘のイノシシです。地主のばあさまも多分反対はされぬかと思いますが、果樹を植栽すると棚田への復旧はほぼ不可能です。さてどうしたものやら、しばらくは混乱が続きそうですね。   


         彼らは湿地状の泥地 を好みます。ダニ落としが目的のようですね。
     シシ様のお通り

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Posted by とんび at 05:08│Comments(0)畑の作業
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