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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2010年01月27日

土壌のお話あれこれ

森の土壌について講習会が開かれた。地味なテーマーにもかかわらず沢山の受講生が押しかけ、会場は満員状態のありさま。講師は当地の名物講師でもいらっしゃる伊藤先生だから、熱烈なファンも多いようだ。偶然ながら、以前の職場で同僚だったHaさんとも再会してしまった、職務研修での参加のようだ。伊藤先生は樹木の専門家、会場の環境農林水産総合研究所の研究員を努めておられる。標題のような研修には最適な人物であろう。樹木にとって森の土壌が如何に大事か・・・・・・・これは田畑にとっても同様な意味を持つ。お話の内容をそのまま田畑に置き換えれば、農耕の業務改善ともなり得る話だ。農の分野の業界人と思しき受講生も見られたのは、同じ発想の故からでしょう。着眼点は同じなようです。


               研究所の正門です。広大な敷地で車が必需品。
     土壌のお話あれこれ
               正門をはいっても研究所までは車で相当かかります。
     土壌のお話あれこれ   

演題は「樹木にとって、とてもとても重要な土壌の話」、全くストレートなタイトルで、森の樹木の生育を左右するのは土壌であるから、如何にして良い土壌を創り上げるか、ポイントの解説をとの趣旨のようだ。話は専門的で高度な内容であり、正直言って理解できた部分は僅かだが、幾つかをご紹介しましょう。結論を先に話せば、土中に空気を送り込み、水持ちが良くて水はけの良い土をどのように作るか、この1点に絞り込めるようだ。先生の発想は木炭を活用しようというもの。研究生活の傍ら、南河内の里山で炭焼きの経験を積んでこられた実績も大きいようだ。

           土壌のお話が始まりました。専門的でついていくのが辛いですね。
     土壌のお話あれこれ
                     まずは光合成の大事さの訴えから。
     土壌のお話あれこれ

話は光合成から始まった。樹木は根によって水分や栄養分を吸い上げ太陽エネルギーを介してブドウ糖などを生成して発育するようだ。そこらを学問的に説明されたのだが、理解できる範囲で平易な言葉に置き換えようと思う。根が大事なのは人間も同じで、アイデンティティを失ったら根無し草となる・・・・・・・この言葉も樹木の根から来たものでしょう。根を深く広く張らせるには土壌が大事と繋がるのだが、山の腐葉土のようにサクサクしたふかふかの土作りに全てが掛かってるようです。正反対が粘土質の土壌、これですと根が伸びれず立ち枯れとなってしまうケースが多いようです。薄い粘土層なら時間や排水溝などで解決できますが、厚めの粘土層だとお手上げだそうです。


              土壌と根の関係を実物開示で説明される伊藤先生。
     土壌のお話あれこれ
           30センチ位が根が張れる腐葉土で、その下は粘土層のようです。
     土壌のお話あれこれ 

従って土壌の改良を、との発想になるのですが、水分と酸素と栄養分を土中に蓄えるには、土中に小さな隙間や大きな隙間を作りなさいとの教えのようです。いわゆる団粒構造というやつですね。そしてこの対策に最も効果的なのが木炭だとか。木炭にも各種各様のものがありますが、燃焼温度400度前後くらいで炭化された間伐材(杉や檜)の炭が最も適しているそうです。逆に竹炭や評判の備長炭などは不向なようです。多孔質の残る度合いによるものでしょう。何れにしても最大1センチ程度以下に粉砕するのが活用のコツだとか。小生のオツムの程度からして、要約すれば上記のような把握となりました。勘違いもあるかも知れませんが、土壌の大事さだけは理解できたようです。      


           粘土層の土壌には盛り土して根を張れる状態に改造するのだとか。
      土壌のお話あれこれ

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