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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2010年06月08日

樹木の病気と害虫

当地の名物講師であり研究員(大阪府農林水産総合研究所)でもあられた伊藤先生が、大学の教官に転じられて初の講演会が開催された。退職した人間を何時までもこき使って・・・・・・・・・・・とぼやいてはおられたが嫌な素振りではなかったようだ。聴衆も常連さんが多いとみえ、久方ぶりの再会に相通じるものがあるのだろう。演題は「樹木の病気と害虫」、先生お得意の領域である。反して聴講する我々にとっては、奥行きが深くて難解でなじみにくい領域かも知れない。特に小生のような門外漢にとっては難題だ。それでも果樹栽培を行う身、しっかりと聞き置かないと。被害が生じてから嘆いても仕方がない。何の領域でも「先手必勝」、先んずれば何とやら・・・・・・・・・・・・・ですね。

 
                大学の教官に転じられてからの初講演ですね。
     樹木の病気と害虫
               パワーポイントとプロジェクターがお好きなようです。
     樹木の病気と害虫

病気の原因は人間と同じようで、ウイルスや細菌或いは線虫やダニ等が多いようだ。感染経路は空気伝染、水媒伝染、土壌伝染、媒介伝染等が多くを占めるようで、樹木ではないがはやりの口蹄疫もウイルスによる伝染と言われているようだ。輸入された稲藁に付着したのではとの説もあるようだが、真偽の程は如何なんでしょう。病気例としては斑点性病害、ウドンコ病、もち病、赤星病、さくら天狗巣病或いは根に関わるがんしゅ病などがあるようです。お馴染みなのはウドンコ病、キュウリなどに良く発生する病気で葉が白くなって枯れてしまいますね。この病気が樹木にも発生するとは想像できませんでした。常緑樹に被害が多いようです。要注意なのがさくら天狗巣病、かかったら該当部分を除去するしか対応策がないようです。ソメイヨシノに発生例が多いようで、不思議と市街地の桜には発生せず里山や奥山の道路沿いの桜が掛かりやすいようです。


                  最も親しみやすい(?)病気かも知れません。
     樹木の病気と害虫
         こんな病気もあるんですね。ツツジ、サツキ、椿等に発生例が多いようです。
     樹木の病気と害虫

害虫には毎度の事ながら泣かされますね。野菜栽培では常連さんで、果樹木でもゴマダラミキリムシのように樹木を倒す強敵も存在します。多くは葉や小枝が被害に遭うケースが多いようです。吸汁性害虫としてはカイガラムシやアブラムシ、食葉性害虫としてはケムシやハバチ、穿孔性害虫としてはコウモリガやコズカシバなどが代表格のようですね。我々にとっての最大の敵はやはりゴマダラカミキリ、柑橘類や無花果などが対象木であり、枯れ死に至る事例が大半です。続いて各種のケムシ類でしょうか。ケムシは通常の農薬(スミチオンやオルトランなど)で対処可能なので、発見次第、薬剤散布で駆除するのが望ましいでしょう。春先に発生するのと夏から秋口にかけて発生するのとに大別されるようです。


           アブラムシ対策には難儀してます。テントウムシのお出ましを。
     樹木の病気と害虫 
         症例は7月~8月頃、但し害虫の活動期は5月頃のようで時差にご用心。
     樹木の病気と害虫

伊藤先生の話は微に入り細に入りで、なかなか理解できないもどかしさはありますが、徐々にでも理解度を増していければと願っています。聴講するご同輩達は園芸業等に携わる方々が多いようで、突っ込んだ質問も相次いでいました。理解度の深浅はあれ、何れも樹木を育て緑豊かな国土を創り上げたいと願っている者ばかり、いわば同志の集まりであることを心強く思っています。


               病害虫にやられない健全な森造りを願いたいですね。
     樹木の病気と害虫







      

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