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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2010年09月25日

種は播き手を選ぶのか

23日秋分の日、未明から当地には雷鳴が轟いた、当然に激しい雨である。冬野菜の種蒔き期だけに雨は有り難いのだが激しすぎるのも考えもので、既に播いた種が流されるやも。自然相手の農は天候の変動にモロに影響を受けてしまう。小雨となるのを待って覗いて見たら、小さな出たばかりの苗が気丈にも頑張っていてくれた。与えられた命を全うせねば、そんな気配が感じられ心強く思える。自らの力で条件を変動できないだけに耐える力は相当なものが与えられているのだろう。数枚画像をアップしておきますが、元気よく育っている苗達です。


         夏場に完熟して落下したゴーヤの種が発芽したものです。無論、この時期に
         発芽しても成長してゴーヤとなる事は出来ません。
     種は播き手を選ぶのか

新たな種蒔きを始めてると、又もや師匠の登場。何だか小生の到着を見透かされてるようで、タイミングが良すぎるのに驚嘆させられてしまう。例によって百姓談義が始まるのだが、本日は面白い話が。何と種は播き手を選ぶのだとか。噂の主はホウレンソウなんだが、同じ畝に師匠と師匠の奥方とで種蒔きすると、師匠の播いた分は発芽はするが後日消滅し、奥方が播いた種は無事に生長して立派なホウレンソウとなって食卓を飾るのだとか。畝や肥料或いは石灰の散布量など諸条件は全く同一にもかかわらずである。小生もホウレンソウには苦労する。下記に画像をあげておきますが、発芽までは極めて順調です。その後が問題で黄色くなって成長が悪く、店頭に並ぶような緑豊かな立派なホウレンソウとは成りにくいのです。


              噂のホウレンソウです。ここらまでは見事にいくのですが。
     種は播き手を選ぶのか
               シュンギクは丈夫ですね。9割以上の発芽率でしょう。
     種は播き手を選ぶのか 

私的には石灰の加減と肥料不足かと睨んでいるのですが。野菜作りの達人であるKさんに伺ってみると、ホウレンソウは強アルカリ性の土を好み窒素分とリン酸分とが充分に必要だとか。簡略化すれば、石灰を充分に散布して牛糞や鶏糞或いは油かすなどを投与せよとの話であろう。但し、アルカリ性が強すぎても駄目なようだ。石灰による酸性度の中和加減が難しいようですね。もうしばらく間を置いて二番手の種蒔きにはいるが、石灰の加減と元肥の投与を変更してみようかと思案しています。


           ニンジンは発芽までの水管理が大変。今回はうまくいきました。
     種は播き手を選ぶのか

剽軽な師匠に笑わされる事が多いが、「種が蒔き手を選ぶ」との話は非常に面白かった。ホウレンソウには大分痛い目に遭わされてるようですね。最もサトイモなどは村の品評会で特等を取られる程の腕前、多少は向き不向きもあるのかもしれませんね。師匠の不向きは奥方がカバー、何とも夫婦の妙を感じさせるようで愉快な一時でした。それにしても、ベターハーフとはよくぞ表現したものですね。先人の体験的知恵でもありましょうか。   


           小生の苗床です。第一陣はほぼ蒔き終えました、次は第二陣。
     種は播き手を選ぶのか

 

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Posted by とんび at 05:11│Comments(0)畑の作業
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