オオサカジン

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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2008年03月11日

流氷の海

「生きている間に(やたらとリキが入る)どうしても流氷が見たい」ということで、牛に引かれて善光寺参りではないが、山のカミに曳かれてはるばるとオホーック海までやってきた。網走の沖合だ。気温はかろうじて0度を超えている。吹雪くとマイナス数十度にもなるとか。南国育ちの小生には苦手な場所である。地域の方には恐縮だが、よくぞこういう場所で生活しておられるなあ、と言うのが正直な感想。


流氷の海


冬場は雪と氷に閉ざされ、農業も漁業も出来ないようだ。そういえば漁船はみんな陸の上にあがっていた。必然的に観光に生きるしかないのであろう。画像の砕氷船も冬場専門で、夏場は知床の方に回し、観光船として活用するそうだ。農業や漁業と異なり、通年営業できるのが強みかな。


流氷の海


あざらしのゴマちゃんを期待したが、残念ながらカモメしか見れなかった。ガイド嬢の解説によると、ゴマちゃんにも厳しい試練が待ち受けているそうだ。アザラシは流氷の上で子育てをするが、幼児期には黄色の産毛に覆われ、太陽光線を受けてよく光るそうだ。親アザラシがエサを探してる間に猛禽類に襲われる確率が非常に高く、命を落とす事例が多いようだ。ワシ達も生きるためとはいえ、食物連鎖の厳しい掟が今も続いている。

流氷の海  


 
  









一見のどかな風景だが、厳しい自然環境の中で、カモメもなかなかエサがとれないようだ。どこまでも砕氷船を追いかけてくる。かわいそうだが、エサを与えないで、とはガイド嬢の説明。人間か下手に関与することで逆に命を縮めることも多いそうだ。

流氷の海   














流氷も年々薄くなり、最近は接岸する量もだいぶ少なくなったとか。親元の北極海自体が、雪解けならぬ氷解け症状を起こしているようだ。例の温暖化現象である。北極海全部が解けても、日本が水没することはないだろうが、環境が激変するかもしれない。便利で快適な生活を追い求めた結果ではあろうが、どこかでストップがかけれないだろうか。少しだけ我慢する・・・・・・・その程度であれば可能かも。買い物にはエコバッグを持参しよう、近場なら歩いて行こう、エアコンをしばし止めよう、包装はカットしよう、まがった野菜も食しよう、夜は早めに眠り朝早くおきよう、感謝していただこう・・・・・・・・・・・・・・・・・・出来ることはたくさんあるのでは。そういえば三陸の漁師さんが、「森は海の恋人」という素敵なフレーズを考案しておられたっけ。輪廻転生の旅路を、共に支え合って旅したいものだ。


流氷の海



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