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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2010年02月04日

お寺さんの節分

本日は立春いわば新年元旦に相当する日付けでもありますね。その前日即ち大晦日に当たるのが節分のようで、節目の日でもあります。鬼は外の行事でも有名ですよね。当地でも様々な趣向で節分の行事が執り行われた来ましたが、最近はちと下火のようです。当地でも、かっては門柱に柊と鰯の供えが飾り付けてありましたが、近年はさっぱりと見なくなりました。伝統的な行事が消えていくのは寂しいものです。生活の中から季節感が失われ、ハウス栽培の食品や冷凍食品などで日常生活が営まれ、旬の産物に感謝と驚きが無くなったせいかも知れませんね。食生活の重要性が改めて再認識されます。


           ここは信仰の場、やはり敬虔な祈りが餅まきよりも先のようです。
     お寺さんの節分
                  節分星祭りと命名された一大イベントです。
             お寺さんの節分

さて節分ですが、当地のとある古刹では毎年星祭りと称して節分行事が実施されます。ご祈祷や福豆の授与が中心ですが、豆まきや餅まきの行事もあり、近在の方々の楽しみでもあります。無論、物見高い小生が見逃すはずもなく毎年参加して多少のお裾分けに預かっております。昨年は雨天で参加者も少なく、小生の戦利品も多かったのですが、今年は晴天に恵まれた故か競争厳しく僅かな収穫に留まりました。餅には番号の記された物もあり、別途記念品が出るようですが、今だかって該当した試しがありません。クジ運はあまり良くないようですね。余計な話はその程度にしまして、参拝された皆様の状況を覗いてまいりましょう。

         櫓の上は地域の有力者や檀家の役員さんでしょう、餅まき当番です。
     お寺さんの節分
             こっちへ投げて・・・・・・おばさまの黄色い声も届いたかどうか。
     お寺さんの節分  

メインディッシュならぬイベントはやはり豆まき・餅まきでありましょう。紅白に包まれた櫓の上から、鬼は外、のかけ声と共に豆や餅が降ってきます。押し合いへし合いの争奪戦で、年配の方など圧死の可能性すら感じるほど、小さな子どもさんは遠慮した方が良さそうです。土足で踏まれた餅や袋の破れた豆を押し合いながらむしり取ります。弱肉強食の世界かな。カメラ片手に走り回りましたが収穫品は4個の餅のみでした。福豆の授与は大変な行列で、並ぶのが嫌な小生は最初からギブアップ、これまた福引き付きのようで福豆と他の景品とを抱えたおばさま方がニンマリした表情で引き上げて行かれます。でかい布団類があたって四苦八苦しながら車まで運んでおられる御仁も、お寺さんもなかなか商売上手なようです。

           福引き付きの福豆の授与です、大変な行列で頂くのは諦めました。
     お寺さんの節分

お寺さんといえばやはり信仰の場、ご祈祷を依頼される方も多いようです。30分単位で実施されてるようで、こちらも行列でした。祈祷まではいかない方も、お賽銭をあげ鈴を鳴らしながら静かに祈っておられます。何だかんだと言ってもDNAの中には神仏への帰依の精神が残っているのかも知れませんね。お寺に来ると線香とローソクが定番のようですが、これまた不思議と人の心を落ち着かせる作用があるようです。あまり信仰心も持っていない小生ですら、線香の煙に包まれますと神妙な面持ちになって両手を合わせてしまいます。不思議な現象です。


              お寺さんではここの雰囲気が一番ですね、癒されます。
     お寺さんの節分

節分となれば何故か太巻きの寿司となりますね。大阪が発祥の地らしいのですが、バレンタインのチョコレートと同じで商魂逞しき知恵者がおられたのでしょう。私宅でも太巻きに鰯が食卓に上りました。生け垣全部が柊なので、あえて柊まで食卓には載せませんが、鬼にとっては嫌な家でしょうね。もっともこの場合の鬼は邪気を指すようで、季節の変わり目だから体調の激変に留意しなさいとの警告の意味なんでしょう。先人達の智慧を大事に伝え残したいものです。      


             屋台の定番はこれでしょうね、白い鯛焼きが人気らしいですが。
     お寺さんの節分 
              椿専門の苗木屋さんのようです。春近しの感ですね。
      お寺さんの節分

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Posted by とんび at 05:05│Comments(0)山里の歳時記
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