2010年03月14日
寺内町のひな祭り
富田林の駅前付近に広がる寺内町、ここは戦国時代に作られた宗教都市の面影を持つ街並みである。石川の河川敷周辺に広がっていた荒れ地を、興正寺別院という浄土真宗の寺院の為に開発されたのが発端のようだ。以来、織豊時代を通じて自治を誇っていたが、幕藩期には通常の市街地として体制に組み込まれたようです。この街、なかなかに趣があって散策に適した場所なんですが、古民家が保存されていること、街並み景観に皆で尽力されていること、イベント開催で街に人を集めておられること・・・・・・・そうした努力が報われて、年々歳々来訪客が増加しているようです。
子ども達の手作りひな人形です。市販品よりも優れた出来映え?

寺内町の街並み。板塀と格子戸の家並みが続きます。

今月はひな祭りの季節、無論、寺内町もひな祭りイベントが開催されました。ここのひな祭りの特徴は街をあげてのお祭りで、各戸のひな人形を玄関先に並べ、扉をあけておいて自由に参観させてくれるところにあります。ご近所の方は勿論、観光客も気軽に出入りして、伝統の或いは手作りのひな人形を眺めさせていただきます。何とも愉快なシステムです。街並みは板塀や格子戸が続き、江戸時代にでもトリップしたかのような雰囲気で、ひな祭りをいやが上にも盛り上げます。そこかしこには露店等が開かれ、地元の名品や甘酒、弁当、或いは農産物等も並んでいます。さながら朝市の開催とでもいった趣向でしょうか。
民家の玄関先にひな人形の陳列が。どなたにもオープンで。

自由に参観できます。

街並みを散策してますと、トモロス仲間のMtさんご夫妻に遭遇しました。自宅から歩いて来られたとか、そう言えば彼は富田林の在住でした。他市からの転入組なので、地元のお祭りでも物珍しいのでしょう。南河内の伝統と風物を楽しんでいただきたいものです。歩きついでに立ち寄ったのが「紅梅蔵」との名称が付いた、蔵を改造した複合ショップ。何でも古民家を数グループで借り受け、改装して中を細かく仕切って店舗としたようです。農産物やドライフラワー或いはスープやパン、それに団扇や染め物なども並んでいます。お店としての統一感はありませんが、ミニグループのアンテナショップ的な運営でしょうか。地域には空き家が多いそうなので、こうした外部からの進出組も大歓迎なのでしょう。
グループの出店街「紅梅蔵」、古民家の改装のようです。

店内内部のインテリアはこんな感じで。

公園では餅つきも実施されてました。どうやら草餅を作って販売するようです。ぜんざいや汁粉おかきに団子など甘党好みの品々も多数用意されてました。ここの特徴は幼稚園や小学校の子ども達が作った手作り雛の展示、何とも言えぬ愛らしさで市販品とは違った趣です。伝統あるひな人形もよろしいが、子ども達の簡素な手作りひなには捨てがたい味がありますね。少々の小雨がパラつきましたが、客足は衰えず、このイベントもすっかり定着したようです。聞くところによりますと、まだ4回目の開催だとか。
公園ではモモの花が満開でした。

つきたての草餅、美味しそうですね。
幼稚園の子ども達が作ったひな人形です。

寺内町で忘れられない人物は石上露子(いそのかみつゆこ)でしょう。明星派の歌人で、与謝野晶子や鉄幹等と同時期に活躍したようです。寺内町の造り酒屋の娘さんで本名を杉山孝と言ったそうですが、生家が今も現存しています。有料ですが公開されてますので関心をお持ちの方はお訪ねになってみて下さい。もう一点が興正寺別院で浄土真宗のお寺さんです。寺内町はここを中心に発展した街で、いわばシンボル的な存在でしょう。本日は門前にひな人形が飾ってありました。織豊期の石山本願寺攻めには本願寺派に所属せず、中立を保って織田信長から安堵状を貰ったとか。時代の趨勢を読んだ戦略眼があったのか、個別の事情なのかは不明ですが、なかなかの動きのようです。
郷土の歌人、石上露子の紹介です。
子ども達の手作りひな人形です。市販品よりも優れた出来映え?

寺内町の街並み。板塀と格子戸の家並みが続きます。

今月はひな祭りの季節、無論、寺内町もひな祭りイベントが開催されました。ここのひな祭りの特徴は街をあげてのお祭りで、各戸のひな人形を玄関先に並べ、扉をあけておいて自由に参観させてくれるところにあります。ご近所の方は勿論、観光客も気軽に出入りして、伝統の或いは手作りのひな人形を眺めさせていただきます。何とも愉快なシステムです。街並みは板塀や格子戸が続き、江戸時代にでもトリップしたかのような雰囲気で、ひな祭りをいやが上にも盛り上げます。そこかしこには露店等が開かれ、地元の名品や甘酒、弁当、或いは農産物等も並んでいます。さながら朝市の開催とでもいった趣向でしょうか。
民家の玄関先にひな人形の陳列が。どなたにもオープンで。

自由に参観できます。

街並みを散策してますと、トモロス仲間のMtさんご夫妻に遭遇しました。自宅から歩いて来られたとか、そう言えば彼は富田林の在住でした。他市からの転入組なので、地元のお祭りでも物珍しいのでしょう。南河内の伝統と風物を楽しんでいただきたいものです。歩きついでに立ち寄ったのが「紅梅蔵」との名称が付いた、蔵を改造した複合ショップ。何でも古民家を数グループで借り受け、改装して中を細かく仕切って店舗としたようです。農産物やドライフラワー或いはスープやパン、それに団扇や染め物なども並んでいます。お店としての統一感はありませんが、ミニグループのアンテナショップ的な運営でしょうか。地域には空き家が多いそうなので、こうした外部からの進出組も大歓迎なのでしょう。
グループの出店街「紅梅蔵」、古民家の改装のようです。

店内内部のインテリアはこんな感じで。

公園では餅つきも実施されてました。どうやら草餅を作って販売するようです。ぜんざいや汁粉おかきに団子など甘党好みの品々も多数用意されてました。ここの特徴は幼稚園や小学校の子ども達が作った手作り雛の展示、何とも言えぬ愛らしさで市販品とは違った趣です。伝統あるひな人形もよろしいが、子ども達の簡素な手作りひなには捨てがたい味がありますね。少々の小雨がパラつきましたが、客足は衰えず、このイベントもすっかり定着したようです。聞くところによりますと、まだ4回目の開催だとか。
公園ではモモの花が満開でした。

つきたての草餅、美味しそうですね。

幼稚園の子ども達が作ったひな人形です。

寺内町で忘れられない人物は石上露子(いそのかみつゆこ)でしょう。明星派の歌人で、与謝野晶子や鉄幹等と同時期に活躍したようです。寺内町の造り酒屋の娘さんで本名を杉山孝と言ったそうですが、生家が今も現存しています。有料ですが公開されてますので関心をお持ちの方はお訪ねになってみて下さい。もう一点が興正寺別院で浄土真宗のお寺さんです。寺内町はここを中心に発展した街で、いわばシンボル的な存在でしょう。本日は門前にひな人形が飾ってありました。織豊期の石山本願寺攻めには本願寺派に所属せず、中立を保って織田信長から安堵状を貰ったとか。時代の趨勢を読んだ戦略眼があったのか、個別の事情なのかは不明ですが、なかなかの動きのようです。
郷土の歌人、石上露子の紹介です。

Posted by とんび at 05:10│Comments(0)
│山里の歳時記
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。