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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2008年06月15日

代掻き作業

今日は朝から激しい雨、こんな時は漬け物作りをやろうかとラッキョウの薄皮むきにかかる。しばらく作業してると携帯の呼び出しコールが。早朝からかけてくるのはUさんだろうなと思っていると案の定。今から代掻き作業をするので田圃まで出動出来ないかとのお誘いの言葉。何でも、倶楽部の社長に電話したら、雨だから使う人もないだろうと快くトラクターを貸してもらえたとか。ありがたい事である。今日は孫娘の子守当番も兼ねているので、午後から出動する旨返事をして作業を続ける。

             Uさんの勇姿。農機具の操作はお手のものだ。
代掻き作業

昼食後、子守を連れあいにバトンタッチして田圃へと急ぐ。田圃では既にUさんとKさんとで作業が進んでいた。米作りにとって、耕耘作業と代掻き作業とは、田植えの前の重要な任務である。代掻きの目的は、田圃の均平化と土を田植えできる粘度にこねる事にある。昔の方は牛と鋤とでやるのがせいいっぱいだったのだろう。トラクターや耕耘機が使用できるようになった今でも結構な重労働である。

     田圃の中に島が出来やすい。機械があっても手作業は必要不可欠なのだ。
代掻き作業

道すがらの観光客の方が話しかける。昔は米作りしていたけど大変だった、今も作られる方がいらっしゃるのね、との内容である。年齢的には70台後半くらいだろうか。米作りが無くなったらこの国は消滅しまっせ、と冗談半分に応答する。我々が米作りしてるのは、借地で約一反位のちいさな田圃である。地主のおじいちゃんは高齢で数年前に農作業をやめられ、我々に後事を託されたのだ。誰かが続けないと田圃は原野と化してしまう。荒れはてた田圃を元に戻すのは難しい。食料が戦略物資として外交戦の取引材料にされてる昨今、手前の食料は自分たちで確保しないとね、例えわずかな量であっても。

               ほぼ水平が取れたようだ。島も無くなった。
代掻き作業

午後5時過ぎに全ての作業が終了した。まだ太陽は残っており結構明るい。夏場はこれだから助かる。用水路を調整して、田圃からの自然漏水分位を補給できる程度の水量体制とする。化学肥料を埋め込んでいるので、水で流されないようにするためだ。後は借用してるトラクターを洗い、返却に向かうだけだ。

              夕日が田圃を照らしてくれる。いい光景だ。代掻き作業


確かに経済合理性から考えたら、米は作るより購入した方が得策だろう。原価計算をすれば、例えば、時給800円也のパートでもやってその代金で米を買うほうが安くつく。機械を使える今でも、労働の厳しさが無くなった訳ではない。ある意味アホか、と呼ばれる精神がないと出来ない作業かもしれないな。少々堅い話になってしまうが、国際情勢を考えるとこの国はこれでいいのかなと思えることが非常に多い。食糧問題などその典型だろう。中国やインドなど新興国(失礼)が輸出国から輸入国へと転じ、ビルマやタイ、或いはブラジルなども輸出規制にかかっている。オーストラリアなどは大旱魃だ。どこでも自国民の食料確保が先決なのは当然だろう。おまけに生活水準の向上で、米と味噌だけあれば、の生活は困難だろう。食の自立無くして国家の自立はありえないと考えますが、皆様はいかがでしょうか。



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Posted by とんび at 05:18│Comments(0)米づくり
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