2008年10月26日
稲刈りだ
天高く馬肥ゆる秋、全くいい季節となりました。空は澄みわたり風は涼しく、農作業にはうってつけの時期ですね。この期を選んで我々コメ作りのチームも稲刈りを実施することとなりました。全員集合の号令が、長老Uさんから通達、皆さんいそいそと集まって来られます。やはりコメ作りでも収穫は特別な思いがあるのでしょう。通常の作業とは違い、心が弾んでいるようです。道具と用具を準備してさっそく作業にかかります。まずもって田圃の四隅を手鎌で刈り取ります。これは稲刈り機がはいるのと方向転換を行うため、これだけは機械化出来ないですね。
田圃一面が黄金色です。まるで佐渡の金山ですね。
四隅が刈り取られれば稲刈り機が入ります。我々の使用しているマシーンは、一条刈りといってもっともシンプルな構造のものです。植え込んだ稲に沿って一条づつ刈り込んでいきます。手間暇はかかりますが誰でも使用できるので便利な機械ですね。上記画像でも稲刈り機を使用して中央部を切り開いているところです。
トップバッターはOkさん、機械類はお手の物だ。
長老Uさんの勇姿です、どこから見ても本職ですね。
マシーンは刈り取って束ねてくくって放り出してくれます。後は人海戦術で拾い集め、稲木にかけて乾燥です。乾燥し易いように交互に振り分けて掛けていきます。無論、稲木は南北に向け、掛けた稲は朝日から夕日まで日が当たるように工夫します。すべてご先祖様から引き継いできた農作業の知恵ですね。
時には機械が不調な時もあります。この日は師匠も参加されてましたので、あっという間にメンテナンス完了です。メカに強い人間が一人いますと重宝しますね。師匠はまさに百姓で、大半の仕事は自分で処理してしまいます。いわゆる全天候型の戦闘機、農家はかくありたいものです。一般の組織社会では、プロという名のパーツにしか過ぎない人間も、農の世界ではオールマイティであることを要求されます。ここらが他の業務と異なった農のおもしろさでしょうね。仕事に疲れと疑問をお持ちの方、農の世界に飛び込みませんか。きっと新たな世界が広がりますよ。間違っても、自ら命を放り出すようなバカな事はやめときましょうよね。
師匠にとっては良いおもちゃなんでしょう。トラブルを楽しんではります。
夕方遅くには作業も完了しました。一仕事成し遂げた充足感と、心地よい疲れとが、とても幸福な時間を生み出してくれます。夕日も赤々と燃え、稲刈りを祝福してくれているかのようです。脱穀までには2週間ほどの乾燥が必要ですが、それも又楽しみ。次はハーベスターの出番なので修理をしておかないと。
