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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2008年11月26日

補完樹の育成

小さな果樹園をやっているが、果樹も人間と一緒で様々なタイプが存在する。典型的な側面が受粉と果実の実りだろう。一般的には単独種でも受粉し結実するのだが、キーウィのように雄樹と雌樹とがあり結婚させてやらないと受粉も結実も出来ないタイプが存在する。そうかと思えば、異種の品種でないと受粉や結実もできない・出来にくいタイプも存在する。小生の果樹園ではプラムやナシがそれらに該当する。先般、果樹の植え付けのことを報告したが、本日はその補完樹を植え付けようと思う。やはり果樹は鑑賞のみでは物足りない、果実が実ってこその果樹である。

              先般植え付けた品種ソルダムのプラム。
         補完樹の育成

プラムは単独種では受粉・結実が困難な果樹のようだ。解説書を読んでも、必ず異種の苗木を混ぜて植え付けして欲しい、との記述がある。お店で確認するとソルダム種とサンタローザ種とが補完関係にあるそうだ。この二種を近くに植え付けすると果実が実るとか。そういえば人間も国際結婚などでいい遺伝子が残るケースが多いようだ。新しい血が必要なのは、生物の本能的な欲求なのかも知れない。

             補完樹のサンタローザ種を購入してきました。
         補完樹の育成

ナシも全く同様なようだ。先般植え付けたのは幸水種、補完関係にあるのは豊水種だそうな。さっそくこれも購入する。二本を並べて育てようと思う。それにしても補完関係がなかなかわかりづらい。基本線としては異なった品種を混ぜ合わせる、という植栽でいいかなとも考えているのだが。

      先般植えたもの、幸水種。           本日の植え付け。豊水種。
補完樹の育成  補完樹の育成

小生の場合は基本的に元肥は化成肥料と鶏糞だ。それにしても化成肥料が高くなった。一時の五割増しから倍近くに跳ね上がっている。化成肥料の主成分は、窒素・リン酸・カリだが、そのほとんどが輸入品だ。どうも原産国である中国が国内用を優先し、輸出規制をかけているのが原因のようだ。

            手持ちの化成肥料と鶏糞で元肥の作成を。
補完樹の育成

元肥は直接根にふれるようなことがあってはまずい。根回りから少々離して埋め込んでいく。それと要注意なのが接ぎ木苗の接ぎ木した部分、ここが土中に埋め込まれるとまずいようだ。地上にでるような格好で植栽する。基本的には淺植えかな。

        ビニールで巻いているのが接ぎ木部分です。ここは地上に。補完樹の育成

秋の果樹木の植栽も無事に終了したようです。果実が実るのは何年先でしょうか。植林のように100年仕事ではありませんが、果樹もそれなりの年数を必要とします。気の長い仕事には違いありません。狩猟民族よりは農耕民族向きの仕事かも知れないですね。数年後の収穫を楽しみに手入れを続けていこうと思っています。



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Posted by とんび at 05:14│Comments(0)森のお仕事
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