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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2008年12月04日

ツルの伐倒

田畑の作業が少々暇になってきたので、普段は出来にくい作業に取り掛かることとする。最適な業務は原野の開墾とツルを主体とする妨害樹等の撤去であろう。本日は谷間の農園の最下部に存在する柿の木の妨害ツルの除去だ。画像を見てもらったほうがわかりやすいが、幹はツルに絡まれ樹冠は太陽光を塞がれ、悲惨な状況であった。無論、柿の実などほとんど実っていない。そこで鉈と鎌とノコギリを取り出しツルを切断していくことに。大きな物は直径5センチ以上にもなっている。多分葛だと思うのだが強靱な生命力だ。柿の木にまとわりつき、締め上げ、窒息させるかのような状況だ。できるだけ根元で切断し樹にからみついた物を除去していくが、一筋縄では解決できない。柿の木は強度が弱いので、登っての作業には躊躇せざるを得ない。

   太陽光線が届く小枝にわずかな柿の実が。多分、甘柿だと想像しているのだが。
ツルの伐倒

下記の画像をご覧ください。左端の樹が今回の対象物の柿の木です。そのすぐ足下までツルが這い寄ってきております。画像では穏やかな草原状に見えますが、とんでもない話で内実はジャングル状態です。この下には、かっての美しい棚田が眠っているのですが、想像だに出来ないでしょう。人間の背丈ぐらいの高さになったブッシュです。ここまで来ると刈払機でも手に負えないですね。

      ツルが切断されて見通しがよくなりました。悲惨な状況が一目瞭然に。
ツルの伐倒 
    小生の畑の最下段から望むかっての棚田跡。完全な原野ですね。
ツルの伐倒

10年~15年前あたりまではこの谷も立派な棚田でした。風の谷のナウシカではありませんが、人々が稲作を行い豊かな実りと共に穏やかな生活が営まれていたのです。米価の低落、外米の流入、耕作者の高齢化、後継者の農業忌避、機械類の使用困難・・・・・・・・・・種々の理由があったのでしょうが、ご覧のとおりの結果となってしまいました。もう復活は困難でしょうね。ご先祖様達が苦難の末に山を切り開いて作られた棚田、それを我々の時代に再び山へと戻してしまうのですね。食料の自給率が40パーセントを切り、安全保障上にも赤信号が灯っておりますのに、残念です。


小生が借用している農地は、今回の柿の木の上部一面にあたります。問題の柿の木が境界線となりますね。なんとか原野化をここで食い止めようと頑張ってはおるのですが。ちょっと気を抜くとツルにやられてしまいますね。

             ツルの除去で柿の木自体は救われたようです。        
      ツルの伐倒
         ただ樹冠近くはご覧のとおりですね。腐食を待つしか。 ツルの伐倒


手持ちの用具である鉈や鎌やノコギリで処理できる範囲のツルは撤去出来ました。ただ残念ながら幹の上部や樹冠近くのツルは手が届きません。撤去不能なので時間をかけて腐食を待つしか方法がないかと思案しております。対策の一つとして、高枝鎌(仮称)を自作しようかとも思っています。長さ5メートルくらいの青竹の先に鎌をビス等で取り付け、ヤリの要に仕上げるのです。こいつで上部のツルを切断しようともくろんでいるのですが。さてうまくいくかどうか、後日のお楽しみといったとこですね。



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Posted by とんび at 05:14│Comments(0)森のお仕事
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