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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2009年04月02日

害獣駆除

とんびくらぶでもシシ撃退にやっきとなっているが、この悩みは何処も同じようだ。昨日だったか、新聞を眺めていたら、地元の河南町役場による「シシ退治に支援強化」とのタイトルが目にはいった。サブタイトルが、農家にわな免許取得助成との文言である。直感すると、シシ退治にわな免許を取ってや、経費の一部は援助するで・・・・・・・・・ということのようですね。イノシシや鹿は農地を荒らす動物でも大型のもの、とてもじゃないが農家の手に負えるものではない。従って従来は猟友会の出番であった。ところが何処も少子高齢化(?)の時代、ライフルを持たれる方もご老体が多くなられたようだ。シシ猟は犬を操りながら山々を駆け巡る仕事、相当にハードな体力勝負なようで、若くて頑健な者でないと継続出来ないのだろう。

       我々のフィールドです。イノシシが跋扈する中山間地でもあります。
害獣駆除


猟友会があまり期待できないとあれば、被害者である農家自身による自衛戦争となってくる。かといって農家の人間がライフルを撃てる訳もなく、結果、ワナ猟でいきましょうかとの経過のようだ。ここでびっくり、ワナを仕掛けるのにも免許が必要とは。それなりの経費もかかるようだ、いわく受験料、交通費、テキスト代、登録料、講習費・・・・・・・・・といったようなものだろうか。ギルド社会は我が国の特質、いずこの世界でもお金を召し上げられるシステムが張り巡らされているようだ。役場も気の毒に思ったのか一部を支援しましょうとの発想のようですね。

                河南町の支援を伝える新聞記事。
    害獣駆除


ちなみに同町の情報に寄れば、シシは町東部の中山間地に集中し、平成19年度は19頭の捕獲、平成20年度は56頭の捕獲を為したそうだ。被害はタケノコや米やスイカやイモなどあらゆる農作物に及んでいるようだ。猟友会の高齢化により駆除の個体数が減ってイノシシ自体は増加傾向を示しているようだ。何せ、豚のご先祖様。多産は得意芸の一つなんだろう。大分県では駆除したイノシシや鹿の食肉工場を新設したようだ。肉類の流通市場を作ることで駆除のインセンティブも高まり、対策効果が出現するかも知れないですね。

          
           何の花でしょうか、畑の一角でひっそりと咲いていました。
害獣駆除


さて肝心の狩猟免許の件だが、少々法律を調べてみた。かって狩猟法という法律があったのだが平成14年に廃止され、同年に「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」という長ったらしい名称の法が制定されている。同法の39条を覗いて見よう。概要は下記のとおりだ。


猟法の種類 狩猟免許の種類
   ◇網を使用する猟法又は第二条第二項
    の環境省令で定める猟法          網猟免許                            
   ◇わなを使用する猟法            わな猟免許
   ◇装薬銃を使用する猟法           第一種銃猟免許
   ◇空気銃を使用する猟法           第二種銃猟免許


              こちらも畑の片隅組ですね。名称不明です。
害獣駆除


確かにワナ猟とはいえ免許が必要なようですね。知らなかったです。具体的には専用のオリを購入し、えさを仕掛けて食いついたら入り口が閉まる仕掛けのようです。例の、ネズミ取りの大型判でしょうか。そういえばKさんもアライグマの捕獲に似たようなオリを使用していたっけ。村役場で借用してきたとか話しておられたが。


             こちらは明瞭、水仙ですね。年末から咲いております。
害獣駆除


ともあれイノシシとの知恵比べは果てしなく続いていきます。根負けした方が敗者。耕作放棄地や休耕地の増加、猟友会の高齢化、就農者の減少、田畑にはおいしい作物がどっさり、天敵の不存在、多産と雑食による順応性の高さ・・・・・・・・・・・・・・・
イノシシの最適化は年々進んでいるようです。素晴らしい環境に満足しながら子作りに励んでいるのでしょうか。人間社会とは正反対のようで・・・・・・・・コンチクショウと憤慨するのだが具体的は有効策が見あたらず、残念です。 


                 サザンカですね。畑への駐車場で。
害獣駆除






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Posted by とんび at 05:14│Comments(0)森のお仕事
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