2009年04月12日
田起こし完了す
午前8時田んぼに出勤、既に遅かった。作業は完了した後だった。昨夕、待望のマシーンが届き、明日の朝から残りの耕耘作業を開始しようかと話し合っていたのだが・・・・・・・・・・・・・・・・・。どうやらUさんとOkさんが早朝出勤し、耕耘作業を完了されたようだ。マシーンも人も忽然として姿を消しており、整地されたきれいな田んぼだけが静かに広がっていた。見事すぎる程の行動である。今頃は多分別の現場で農作業に励んでおられるのではなかろうか。こうしてみると小生など百姓見習いとはいえ、まだまだの新入社員といったところだろうか。昔から言い伝えられた言葉だが、「農とは朝星夜星だ」という言葉を改めて再認識せざるを得ない。ことばどおりで、朝方星が残っているときから働き始め、夜に星が出てから作業を終える・・・・・・ということのようだ。今時こんな箴言を見事に実践してはる方がおられようとは。参りました。
午前8時、田んぼの耕耘作業はきれいに完了してました。
かってというか、つい数十年前までは皆がこんな生活だったようだ。いつの頃か、経済成長と並行して若干のゆとりが出来はじめた頃からか、労働は悪的な欧米人の歪んだ思考が刷り込まれてきたのだろう。休むのが当然で、しかも待遇は高いものを・・・・・・と思考回路と行動様式が変化しだしたようだ。無論、労働時間の短縮も高い処遇も否定はしない。だが、朝星・夜星で働くのがとても楽しい、生活が充実している、これこそが生の実感・・・・・・・・と考える人間が存在することも事実である。というか、日本人の本性は意外とそんなところにあるのではなかろうか。農作業の現場を見ていると、時間いくらで換算するような発想が全く感じられない。これは日本人の優れた美質ではなかろうかと、つい思う次第。
草抜きに精を出すUさん、武器は3本足の備中鍬です。
話が横道にそれました。きれいに耕耘された田んぼを見ながら草抜き作業に精をだします。汗がしたたり真夏日のような気候ですね。準備したお茶なども無くなり、自販機に買い出しに走ります。水分の欠乏は致命傷、必要量以上の水分準備が必要なようです。そうこうしているうちに、UさんやKさんも畑へと来訪、やはり生い茂った草類が気になるようです。この草抜きですが、(草刈りは刈払機での作業、草抜きは鎌や鍬での作業と使い分けてます)人それぞれで、Uさんは3本足の備中鍬、Kさんは平鍬、小生は小型の手鎌、Okさんは三角ホー・・・・・・・と武器は様々です。各自使いやすい道具が異なっているようで結構おもしろいですね。
おやおや平鍬が見えません、お疲れかな。でも作業の進捗度は一番です。
懸案事項だった田んぼの耕耘作業が完了したことで、皆さん少しゆとりが出始めたようです。冗談も飛び始め、コーヒーの準備に走る方も。ちょっと一休みのティータイムがまた楽しいのですね。野小屋(ゲストハウスと自称していますが)に戻って熱いコーヒーを頂きましょうか。おだやかな里山でゆったりとした時間が流れます。もうタイムレコーダーに管理されるような生活には戻れそうにないですね。
こんな里山の雑木林の中で毎日を遊び呆けております。仕事=遊び=生活=人生?