オオサカジン

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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2009年06月18日

肥料蒔きの開始

遅れておりました我々の米作りもどうにかスタートが切れそうです。苗の生長はもう少しといった感じですが、田圃に定植したほうが成長も早かろうとの判断から、週末にかけて田植えを行うことに決定しました。田植えは大きく分類すると3段階に分かれます。1番目が荒起こしと肥料蒔き、2番目が代掻き、3番目が苗の定植・・・・・・・・この三者を総称して田植え作業と呼んでいます。荒起こしは既に完了してますので肥料蒔きが事実上の第一段階です。Uさんは別現場で動いてますので、Kさんと小生で蒔くことに。準備した肥料はJA大阪南が開発した、天下一肥(てんかひとごえ)という化学肥料です。一袋20キログラム入りで、通常は1反(約300坪)あたり50キログラムが標準使用量とされています。


                  さあ肥料蒔きの開始です。スタンバイOKかな。
      肥料蒔きの開始


一袋の成分は肥料の3要素、窒素、リン酸、カリがそれぞれ3.20キロ、2.0キロ、2.8キロ含まれております。通常の表現でいいますと、16-10-14というタイプです。ちなみに我々が野菜作りで使用する化成肥料は8-8-8か12-12-12が大半です。いずれも窒素・リン酸・カリの含有比率を表しております。天下一肥は南大阪地区の水田専用に開発されたもので、速効性と遅効性の両特徴を併せ持っています。説明によると窒素成分は施肥後50日間は溶出せず、その後40日にわたって徐々に溶出するそうです。稲の成長にあわせて必要成分が供給されるタイプですね。

                                                         
肥料蒔きの開始      

   天下一肥の袋。南大阪地区の水田専用
   に開発された化学肥料です。一袋20キロ
   入り、値段もそれなりにします。
   中国からのリン酸の輸出停止が大きく響
   いているようですね。
   野菜作りの化成肥料も1年前の2倍くらい
   にあがっております。
   使いずらくなりましたね。


   肥料蒔きの開始


田圃に散布するわけですが、面積比例で均等に配分しなければなりません。神経質になることは不要ですが、いい加減に散布すると成長加減が異なってきます。薄く広く均一に・・・・・・・・これが散布のスローガンでしょうか。Kさんの散布状況を覗いてみましょう。バケツに適量を入れ込み必ず軍手を使用して投網を広げるような姿で散布してます。


               ここからスタートのようですね。おっサウスポーかな。
     肥料蒔きの開始
              彼は上段の田圃を、小生は下段の田圃を担当しました。
     肥料蒔きの開始


昼過ぎには散布も終了しました。後は代掻きの準備です。代掻きは明日の予定ですが前準備として田圃に水を注水する必要があります。水を入れすぎるとせっかく蒔いた肥料が流出します。肥料が流れ出さないように、しかも水が均等に田圃全面に広がるように・・・・・・・・・・・・言葉では簡単ですが、熟練を要する作業です。外観上は子どもが水遊びをやってるような感じなんですが。夕方までかかって全体に均一に渡るように水の注水が終わりました。無論、帰りには水路を絞り込んで帰宅しますので、明朝には水は空っぽでしょう。もう一度水を注水しながら代掻き作業にはいります。

     
                  Kさんの散布も終了、水の注水開始です。
     肥料蒔きの開始


帰り支度をやってるとTnさんが軽トラで到着、新車のようです。河内長野の田圃で田植えをしていたが苗が余ったのでプレゼントしようと持ってきたとのお話、有り難いことである。合計6箱の苗を頂戴しました。実に立派な成長具合で、我々の苗より数段見事です。田植えは明後日になりそうですが、頂き物を優先して植えましょうかな。ちなみに品種は同じヒノヒカリです。彼は単独で米作りをやっているのですが、実に合理的な思考を為されます。単独なので細かい作業は出来ない、当然機械に頼るしかない・・・・・・・・との発想から、水田は長方形のみに苗を定植。隅切り部分や曲線状の土地は無視、トラクターや田植機が入りにくいところは作らない・・・・・等々。実に割り切っての米作りです。オオサカジンらしい米づくりの手法かも知れませんね。

     



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Posted by とんび at 05:10│Comments(0)米づくり
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