2010年03月17日
間伐材の行方
何度も記載しているが、とある森林ボランティア団体に所属する一員でもある。森林ボランティアの仕事は種々様々だが、簡単に表現すると「森作り」ということになるだろうか。新たな場所に森を創る仕事や既存の森の再生などが主な仕事内容であろう。当然、木を倒したり切ったりの作業が大きな比重を占めてくる。端的な話、間伐作業などは切り倒すのが仕事と言っても過言ではない。この間伐作業、昔は収益の出る仕事であったため、山主さんも熱心で専業の森林組合などにも沢山の依頼があったようだ。いわゆる足場丸太の需要である。だが足場は専用の金属製品へと変わり、稲作用の天日干し丸太もコンバインの出現で不要となった。間伐材の販路が無くなってしまったのである。
季節はお彼岸間近、丁度彼岸桜が咲き始めました。

マイ農園の彼岸桜です。みごとな体内時計ですね。
収益が出ないから山主さんも間伐しない、出来ない・・・・・・・・・・・ということで耕作放棄地と同様、放棄林の出現となってしまった。森に入っても薄暗く、恐怖感さえ漂うような状況だ。人工林内では林床植物や小鳥達の鳴き声、小動物の動きなど、全くといっていいほど消え去ったかのようだ。死んだ森も同然である。所有者を非難するのは簡単だが、非難や批判だけでは物事は解決しないだろう。やはり根本的には、お金が回っていくシステムの構築が一番の近道なんでしょう。間伐材が何らかの形で幾ばくかのお金に替わり、必要経費+アルファーとなってくれれば循環していく。
間伐林の現況です。間伐が実施されてるだけでも良好な地域。
ということで各種のボランティア団体が様々な取り組みを行っているのだが、実験段階というのが正直な実態でしょう。NPO法人里山倶楽部でもバイオマスエネルギーの事業化を目論んでいますが、路遠しといった状況でしょうか。かといって、炭焼きや林産物の販売或いは薪の提供などといった従来型発想ではイベント用の域を出ないでしょうね。合理的な仕組みで間伐材を商品化出来ないか・・・・・・・・・・そんな思いで悶々としていましたら、メディアの報道でおもしろい情報を発見しました。しかも地元の内容なんです。大阪府森林組合と近畿大学のジョイント事業・・・・・大きな見出しが目につきます。
兵庫県の大水害は間伐材の流出が要因とも言われてますね。

一言でいうと、間伐材を素材にバイオコークスという固形燃料を創り石炭と代替させようとの発想だ。それも22年度中に工場を建設し、24年度から生産・販売の予定だとか。エコ燃料の創出と放置林の解消という一石二鳥の効果が期待される模様。世界でも初めての事業化のようだ。ご存じのとおり、我が国はエネルギー資源のほぼ100パーセントを輸入に頼っている。原油など9割以上が中東に依存してるのに、鳩山(小沢)さんご一家はインド洋から海上自衛隊を撤退させてしまった。国家としての自立の道と国民の安全保障を放棄した行為であり、リーダーとしての戦略眼の無さを証明してるようですね。堺屋太一氏の小説「油断」は、仮想の世界ではなく現実に発生しうる状況です。
快挙を伝えるメディアの情報
ともあれ大阪府森林組合と近畿大学の快挙に大きな拍手を送りたいと思います。エネルギー資源と食料の自活、これは国家としてどうしても解決しなければならない課題です。1億3000万の住民が安心して暮らすには、友愛などといった念仏を唱えるだけでは解決しないですよね。現実を直視しながら、地道な活動に取り組まれる方々に深い敬意を覚えます。
何の花でしょうか、実は大根なんです。想像できませんね。
こちらも大根です。抜き遅れて放置してたらこんな状況に。
季節はお彼岸間近、丁度彼岸桜が咲き始めました。

マイ農園の彼岸桜です。みごとな体内時計ですね。

収益が出ないから山主さんも間伐しない、出来ない・・・・・・・・・・・ということで耕作放棄地と同様、放棄林の出現となってしまった。森に入っても薄暗く、恐怖感さえ漂うような状況だ。人工林内では林床植物や小鳥達の鳴き声、小動物の動きなど、全くといっていいほど消え去ったかのようだ。死んだ森も同然である。所有者を非難するのは簡単だが、非難や批判だけでは物事は解決しないだろう。やはり根本的には、お金が回っていくシステムの構築が一番の近道なんでしょう。間伐材が何らかの形で幾ばくかのお金に替わり、必要経費+アルファーとなってくれれば循環していく。
間伐林の現況です。間伐が実施されてるだけでも良好な地域。

ということで各種のボランティア団体が様々な取り組みを行っているのだが、実験段階というのが正直な実態でしょう。NPO法人里山倶楽部でもバイオマスエネルギーの事業化を目論んでいますが、路遠しといった状況でしょうか。かといって、炭焼きや林産物の販売或いは薪の提供などといった従来型発想ではイベント用の域を出ないでしょうね。合理的な仕組みで間伐材を商品化出来ないか・・・・・・・・・・そんな思いで悶々としていましたら、メディアの報道でおもしろい情報を発見しました。しかも地元の内容なんです。大阪府森林組合と近畿大学のジョイント事業・・・・・大きな見出しが目につきます。
兵庫県の大水害は間伐材の流出が要因とも言われてますね。

一言でいうと、間伐材を素材にバイオコークスという固形燃料を創り石炭と代替させようとの発想だ。それも22年度中に工場を建設し、24年度から生産・販売の予定だとか。エコ燃料の創出と放置林の解消という一石二鳥の効果が期待される模様。世界でも初めての事業化のようだ。ご存じのとおり、我が国はエネルギー資源のほぼ100パーセントを輸入に頼っている。原油など9割以上が中東に依存してるのに、鳩山(小沢)さんご一家はインド洋から海上自衛隊を撤退させてしまった。国家としての自立の道と国民の安全保障を放棄した行為であり、リーダーとしての戦略眼の無さを証明してるようですね。堺屋太一氏の小説「油断」は、仮想の世界ではなく現実に発生しうる状況です。
快挙を伝えるメディアの情報

ともあれ大阪府森林組合と近畿大学の快挙に大きな拍手を送りたいと思います。エネルギー資源と食料の自活、これは国家としてどうしても解決しなければならない課題です。1億3000万の住民が安心して暮らすには、友愛などといった念仏を唱えるだけでは解決しないですよね。現実を直視しながら、地道な活動に取り組まれる方々に深い敬意を覚えます。
何の花でしょうか、実は大根なんです。想像できませんね。

こちらも大根です。抜き遅れて放置してたらこんな状況に。

Posted by とんび at 05:12│Comments(0)
│森のお仕事
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