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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2010年05月24日

森を育むあなたの手

雨の日中、暇に任せてテレビのスイッチを入れると、植樹祭の実況放送が。全国植樹祭も回を重ね今年で61回目の開催だとか。生憎の天候の中、天皇皇后両陛下をお迎えしての式典は、静かな中にも厳かに開催されていた。活躍するのはみどりの少年団、この子ども達は主に小学生のようだが、日頃から苗木の育成や森の手入れ或いは啓発活動などに取り組んでいるようだ。大人と違って余計な計算や思惑などが存在しない分、その行動は人の心を打つのだろう。アシストする子ども達に親しく声がけしながら両陛下もお手植えを為されていた。一国の元首(批判的な意見もあるだろうが)が率先して植樹の場に出られることは大きな意義があるのではなかろうか。


                森の樹種でも楠木は常に身近な存在でした。
     森を育むあなたの手

口蹄疫が発生して大騒ぎとなってる時に、気楽に外遊為されるような大臣諸侯とは違って、両陛下の静かな取り組みには大きな存在感とある種の重さを感じずにはおられません。会場となった神奈川県秦野市周辺は丹沢山塊の裾野に当たる地域、いわば神奈川県の水瓶に相当するのでしょう。此処が広葉樹や針葉樹などの混交林として、大勢の方々に育てられれば、水源の森や防災林或いは憩いの場として大きな役割を担ってくれます。水と森が無ければ人間は存在できない生物、かって栄えた古代文明が周辺部の森を破壊し尽くしたときに同時に滅びてしまったことが、これを証明してるかと思います。周囲に存在する森は当たり前としてしか認識しませんが、その価値に気づくのは無くなってしまってからでしょうか。


              赤松林は松茸の宝庫でしたね。めっきり減少しましたが。
     森を育むあなたの手
                    林床には草花が咲き誇る地域も。
     森を育むあなたの手

ともあれ、子ども達が幼い頃から森の大切さを身近に学んでいくことはとても大事な学習かと思いますね。外国語やコンピューターの授業よりも先に取り組むべき課題ではないでしょうか。無論、学校の先生方に押しつけるだけでは解決できないでしょう。地域の協力が必要不可欠、言葉を換えると大人達の生き様自体が問われているとの話でしょうね。大きな声でのアジテーションや派手なパフォーマンスは為されませんが、ご高齢にもかかわらず全国の会場地を回りながらお手植えを続けられる両陛下の姿は、ある種の理想像を提示されてるのではないでしょうか。

             森の主でしょうか、静かな佇まいながらある巣の威厳が。
         森を育むあなたの手  

みどりの少年団、当地にも存在します。幼い頃から森の大切さを身をもって学んで育った彼等が成人した暁を期待したいと思います。そう言えば植樹祭の一環として子ども達のダンスが披露されていましたが、「未来は僕たちに任せて・・・・・・・・・」、確かそんな歌詞をうたいつつ元気よく踊っていましたっけ。    


             結局、万物を育ててくれるのは太陽光線のようですね。
     森を育むあなたの手




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Posted by とんび at 05:12│Comments(0)森のお仕事
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