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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2008年02月27日

柿の木のある坂

ムラ(集落)一番の働き者だった。ばあさまが惚れた若き日のじいさまである。そして二人は一緒になった。そのじいさまが黄泉の世界に旅立って、もう十数年にもなるだろうか。息子夫婦を充てにもせず、一人で頑張ってきたばあさまも体が弱ってしまった。じいさまと作ってきた谷の畑に通えなくなったのだ。こうして小生がばあさまの代わりに谷の畑を耕す事となった次第である。下り坂に古い柿の木がある。ばあさまとじいさまが、若い頃に一緒になって植えた。思い出の柿の木だ。長い間たくさんの渋柿を実らせてきたが、最近は荒れはてていた。


柿の木のある坂


木々はツルに覆われ悲惨な状況だった。樹冠がクズで一杯になり、お天道様が葉っぱにあたらなくなってしまった。当然、実もならず、手入れもされず、立ち枯れ寸前だった。刈払機とナタとチェーンソーで大手術をおこない、すっきりさせたのが下の写真である。直径数センチもあるようなクズを切り刻んだ。それでも樹冠には手が届かない。腐って落下するのを待つのみである。

 
           柿の木のある坂


とんびの果樹園もそうだが、果樹の育成には大変な手間暇と長い時間がかかる。もっとも手をかければ、それなりに応えてくれるのが、嬉しいところではあるのだが。この冬の荒療治で、秋からは実りが期待できるだろう。ばあさまも、喜んで柿の実を食べてくれるだろうか。どうか、じいさまとの熱き日々を思い出して欲しいものだ。

            柿の木のある坂

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Posted by とんび at 05:05│Comments(0)森のお仕事
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