2008年03月17日
炭窯の新設ー1
NPO法人里山倶楽部では定期的に炭窯の更新を行っている。現在2基の釜が稼働中だが、今回3基目の釜を新設することとなった。炭の増産と炭釜築造の技術継承の為だ。できるだけ時系列的に追いかけ、その技術を画像として残しておきたい。しばらく炭釜の話が続くこととなりますが、ご容赦をお願いしたいと思います。
大釜の稼働風景、中では静かにクヌギやコナラの炭化が続いています。
積み上げられた炭材やマキ、大量の資材搬出入でかなりの労働となる。メタポ退治には格好のお仕事かも。きたれ中高年腹ボテ族。
総指揮官である長老Tさんの指導で作業にかかる。設計図なしで炭窯が作れる貴重な生き字引だ。この方が亡くなられたら里山倶楽部も炭窯新設は困難かもしれない。技術継承を急ぐ理由でもある。
早速ユンボで予定地の掘削にはいる。人材豊富な里山倶楽部、多種多彩な技術を持った人物がそろっているのだ。途中でユンボから白煙が吹き出した。ラジエーターの水が足りなかったらしい。急遽、Omリーダーの水筒から飲み水を補給する。
掘削が終了したら、次は煙突の築造にかかる。今回は壁を利用し掘った溝を煙突代わりにする。前面は耐火煉瓦の積み上げだ。
自ら耐火煉瓦を積む総指揮官のTさん。コテではなく手で塗るのが一番だとか。
地面には煙道も掘られている。ここから煙突へと排煙を誘導するのだ。
煙突が完成した。ここまでで半日を費やす。耐火煉瓦を積んだ粘土か乾燥するのを待って次の作業にはいる予定だ。その間に我々は昼食としよう。残念ながら今日は弁当がない。急いで自宅まで往復だ。それ走れ。