2008年03月18日
炭窯の新設ー2
敷ナルを準備する。小枝をチェーンソーで30センチ位に短く切ったものだ。これは地面に掘られた煙道を保護する役割を果たす。窯の中には5トン近くの炭材が密集するので、炭化の際の煙を地下煙道から煙突を経て外へ逃がしてあげるのだ。当然敷ナルも炭化してしまうので、毎回の作り替えとなる。
これが敷ナルをしいた状態。煙道の上にきちんと並べられている。炭材が煙道に落ち込まないような役割をも果たしている。
敷ナルの準備が出来たら、次は地面にくず炭をまいていく。これは炭材と地面からの湿気を遮断するためだ。湿気が炭材に伝わると不完全な炭化となってしまい、不良品の出現となってしまう。
続いて木柱を立てる為の穴あけだ。せっかく購入した専用マシーンだが、ガソリンがかぶりやすく少々使いずらい。それでも、やはり専用の機械だ。手動の穴掘りよりも数段上の実力を発揮する。
窯の形に合わせて木柱を立て終わったら番線を張っていく。この番線に沿って炭材を立て込んでいくのだ。新設窯の場合、最初の炭焼きでは使えるような炭とはならない。従って炭材もクヌギやコナラなどの良質材は使用しない。立ち枯れ松を伐採しているので、これを炭材の代用とする。と同時に粘土で作る窯の金型とも言える役割をも担っている。
午前中の煙突も粘土が乾燥してきたので、土管を煙突上部に設置する。またもや粘土とワラで固定していくのだ。粘土を水でこね、接着剤として土管を固めていく。左官屋さんのまねごとだ。
ここまでやっただけで、もう夕暮れとなった。残念だが本日は作業終了だ。菓子作りをやっていた女性部隊からバウムクーヘンの差し入れが届いた。疲れた体に甘いお菓子が染み渡る。至福の一時。