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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2008年09月25日

月下美人

何とも魅惑的なというか魔力的な名称である。かの、久米の仙人が雲の上から落っこちたようなセクシーさと羽衣の天女の清純な妖艶さとを併せ持ったような響きである。この名称を最初に聞いたのが中学生の時だった。花々の好きな教官がおられて、理科室横の花壇に沢山の鉢花があったのだ。その中の一つが月下美人だったのだが、無論花などは咲いていなかった。不思議な名称に惹かれて名前だけは記憶していたようだ。それから20年あまり、姫路市の知人宅で始めてお目にかかった。秋祭りで酔いつぶれてウトウトしていた夜半、咲いたぞ、の声で目が覚めた。みごとな月下美人が咲いていたのだ、時刻は確か午前0時過ぎだったように思う。

     みごとに咲いてくれました。時刻は午後9時過ぎです。2時間ほどの寿命とか。
月下美人

今回、植物園のご厚意で夜間開園となり、不思議なご縁に導かれて二度目のご対面となったのだ。午後8時頃植物園に到着、1時間ほど待った午後9時頃から咲き始めてくれた。表現のしようがない美しさである。

月下美人

さすがに夜間の訪問者は少ない。深閑とした闇の植物園で月下美人の周辺だけ賑やかだ。カメラを抱えたマニア達が思い思いに陣取ってシャッターを切っている。人垣の隙間からレンズを繰り出し、何枚かの画像が撮れました。

月下美人

この花は名称のとおりで月下すなわち夜間にしか開花しないようです。そして開花後、2時間ほどで萎んでしまうのだとか。従って開花期の月下美人に遭遇するのは忍耐と運とが必要です。今回は全くの幸運でした。昼間に植物園を訪問した折、マイク放送がなければ全く気づかなかったでしょう。


         石原和幸氏のプロデュースによる「世界で一番美しい緑の壁}月下美人

上記の画像がなければ、夜間の訪問・撮影とは信じがたいですね。画像のように人気はほとんどありません。月下美人の周辺にカメラマンがたむろしているのみです。それにしても植物園のご厚意と配慮に感謝したいと思います。生涯二度目の月下美人との対面です。来年にも同じチャンスをいただければと願っています。



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Posted by とんび at 05:05│Comments(0)里山に遊ぶ
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