2008年11月21日
龍神温泉を訪ねて
紀伊半島のど真ん中に当たる龍神村(現在は合併して田辺市)は秘境の面影が漂う山中にある。南河内からは車でゆっくり走って3時間あまり、遠くではないが近くでもない距離である。龍神スカイラインが無料開放されて随分と便利になった。かっては往復すると4000円超の通行料が必要だった。名前のとおりで稜線を走る風光明媚な道路である。ただ冬場は凍結するので、ノーマルタイヤだと年内ぐらいが限界だろうか。何度も通った道だが、秋の紅葉時が一番いいようだ。高野山から龍神にかけては10月の下旬から11月の上旬あたりが見頃、今時分だと少々遅いくらいである。
スカイラインから望む高野の山並み。はるか彼方は大阪方面?
遅いとはいえ紅葉はそれなりに見事である。あちこちで紅や黄の樹木が所狭しと立ち並んでいる、さすがに紀伊半島の中心部、紀伊の国(木の国)である。少々画像で眺めてみよう。
こんな光景を眺めながら龍神温泉にたどり着く。ここは日本三美人の湯とも言われ、美肌を望むご婦人方の入浴が多いそうだ。かっては紀州の徳川家が別荘を造って頻繁に訪ねられたとか。ちなみに三美人の湯とは龍神以外に、群馬県の川中温泉、島根県の湯の川温泉を指すそうだ。いずれもアルカリ泉である。もっとも頻繁に通って入浴しても、美人になれるかどうかは定かでない。
日帰り入浴客が多い元湯、小生もたいていここでお世話になる。
一番の老舗、上御殿。かっての紀州侯の別荘だ。
龍神村は木材の町、チェーンソーアートも盛んである。
モデルはクエのようにも見えるが、それとも
アマゴか鮎かな。
下記は鹿のようですね。
龍神にきたらいつも立ち寄るレストランがある。渓流沿いにあり環境抜群で気に入っているのだが、内容が少し寂しくなってきた。料金はアップしていないのだが、料理が年々貧相になっていってるようで・・・・・・・・・・・・・・。気のせいだろうか。
本日はアマゴの甘露煮定食。1~2品減ってきてるようだ。
鮎のヤナバのようですね。現物は始めて見ました。
温泉とは何ぞや・・・・・といえば哲学問答めいてくるが、そんなたいそうなものではなく、こんなのが温泉だろうなという定義。まずもって源泉温度が50度以上、当然掛け流し、飲用可能、山間のひなびた渓流沿いにある、交通不便、湯治場の伝統を持つ・・・・・・・・・勝手な解釈だがこんな条件を持った温泉を正規の温泉と呼びたい。従って、市街地に存在する超大型施設の◇◇温泉とか称する構築物は温泉とは認めがたいのである。その面、紀伊半島は温泉の宝庫。そこかしこに小生が考える温泉が豊富に存在する。走りが楽しい山道である。
紀伊半島は木の国、水の国。手しゃくで飲みたい心境ですね。