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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2008年12月06日

野迫川温泉を訪ねて

本日は朝から激しい雨、どうしようかとも迷ったが、こんな天気には客が少ないとのアマノジャク発想が飛び出してエンジンON。野迫川村へとスタートする。目的地は日本のチベット(村の方ごめんなさい)とも呼ばれる、秘境の雰囲気漂う紀伊半島の中央部である。当地からは車で2時間強くらいだろうか。高野山からの山越えルートだったがスカイラインの開通で利便性が良くなった。スカイライン沿いに三カ所ほど降り口があり、温泉は林道を10キロほど下った谷底にある。温泉が開かれて30年以上となるだろうか。小生が就職してまもなくの頃だったと思う。当時はオフロードバイクで林道を飛び回っていたのだが、オープンの小さな新聞記事を見つけ早速にと走り込んだ記憶がある。建物は改装され立派なホテルに生まれ変わってはいるが、山の中の一軒宿には違いない。

      山の中の一軒宿、村営ホテルなのだ。周囲の環境は昔のまま。
野迫川温泉を訪ねて

ただここは冷泉で源泉温度が22度くらいしかない。ボイラーで加熱しているのだが、とんでもない目に出会った。10時半について11時のオープンを待ったのだが、風呂が36度くらいしかないとのこと。ボイラーの不調か外部気温が低すぎるのか原因不明だが、村の方と一緒にふるえながら入浴した。温泉にはいって寒い思いをしたのは初めての体験である。役場の方も飛んでこられたが、入浴料は返金しますとのこと。お金よりも暖かい温泉にはいりたい。

        一番乗りの浴室、湯気もうもうで一見あったかそうなんだが。
野迫川温泉を訪ねて

それにしても周囲の環境は昔のままである。時間が止まってしまったような思いにとらわれる。村の方々は元気に暮らしておられるのだろうか。窓外の滝も30年以上前のままのようだし、お宮も吊り橋も村の街並みも全く変わっていないようだ。村は面積155平方キロに人口は660人ほど、人を探すのが困難なのだ。某テレビ局の田舎に泊まろう番組などは成立しないかも知れない。

         清冽な沢水と吊り橋は30数年前のままのようですね。
野迫川温泉を訪ねて
                 ホテルの窓外には小さな滝が。
       野迫川温泉を訪ねて
         お宮さんは変わったらおかしいですね。そのままです。
野迫川温泉を訪ねて

林道を走りながら周囲を観察してましたが、耕地はごくわずかでした。それもイノシシなのか大半が放置されたままのようで。村の方はどうやって生計を立てておられるのだろう、林業だろうか、それともネットビジネスだろうか。小中学校は立派な建物がありましたが、生徒はいるのかな。山間を走るといつもそんな思いにかられます。暮らしていけるのだろうか、と。

     民家の軒先にはどこも大量の薪が。冷え込みの激しい地域なのです。
野迫川温泉を訪ねて

村は標高1000メートルくらい、雪と冷え込みの激しい場所です。道路標識には既にチェーン携行の文字が光っていました。再度の訪問は春先となるでしょう。温泉で冷え込んだ体をトンカツで温めて帰ることにします。霧の激しい気象条件、ライトをつけながらゆっくりと下山することとしましょう。そうそう高野山でしか入手できない「護摩豆腐」と「焼き餅」を買っておかないと。

        ホテルでいただいたトンカツ定食。冷えた体が温まりました。
野迫川温泉を訪ねて

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Posted by とんび at 05:16│Comments(0)里山に遊ぶ
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