2009年03月18日
シイタケ工房繁盛記
毎年の事ながら、この時期はシイタケ工房の繁忙期である。シイタケの植菌作業が始まるのだ、というより少々遅い位か。準備の加減でいつも3月にはいってしまう。我々のは言わずと知れた原木栽培である。最近は手間暇を厭うのか菌床栽培が主流のようだ。だが食感と味は原木栽培の方が数段上のように思う。古代の中国では日本のシイタケは不老長寿の秘薬として珍重されたとか。不老長寿の効能はともかくとして、栄養価の高い茸には相違あるまい。鍋料理などには欠かせない食材である。発がん性を押さえる薬効もあるとかないとか・・・・・・・・の噂も存在するが。このシイタケの植菌にはそれなりの資材が必要である。早朝から軽トラで搬送してくれはったUさんとOkさんに感謝しつつ、重い資材を一輪車で運び上げる。山の中腹にある工房まで、数人係でロープを引っ張りやっとこさの運搬である。
立派なシイタケでしょう。某国産ではなくわが工房の作品です。
作業は原木に穴を開けることから始まります。既に切り倒して玉切りしていた原木(クヌギやコナラなど)に電動ドリルで等間隔に穴開けしていきます。直径9ミリ深さ20ミリ程度、菌の大きさに合わせた穴です。シイタケ植菌用の専用の刃が売られていますのでこれを使用します。穴あけした場所に菌をハンマーで打ち込んで行くだけ・・・・・・・・・作業は至って簡単です。皆さん、無我夢中で作業に取り組んでいますね。カブトムシを追っかける少年のようです。
まるで永遠の少年のようですね。全神経が植菌作業に集中・・・・・・ですか。
バリケード組と二手に分かれて作業中です。ただ黙々と・・・・・・・・・・・。
さてここで用具類を紹介しておきましょう。都会暮らしでシイタケ栽培などご縁のない方も多いでしょうし、場合によってはいずれ俺もと思案しておられる方もあるかも知れませんね。ご参考になれば幸いです。そうたいした資材が必要な訳ではありません。ただ山中での作業は発電機が入用なのがネックでしょうか。画像にはありませんがハンマーとコードも必要ですね。
発電機です。山中での作業には必携ですね。動力はガソリンエンジンです。
電動ドリルです。シイタケ植菌の専用刃を使用します。
シイタケ菌です。500個で1400円程度。
袋の中身です。菌を植え込んだコマがはいっています。
作業はいたって簡単ですね。上述したように開けた穴に上記画像のコマをハンマーで打ち込んでいくだけです。問題なのは作業よりも原木の保管場所でしょう。日陰で直射日光が入り込まない場所、出来れば少々湿っぽい場所が最適です。欲を言えば晴天が続いた日にはホースで水まきなど出来れば最高なんですが・・・・・・・・・・・・なかなかですね。菌にもよりますが一般的には春と秋の二回はシイタケが出来るようです。かようにシイタケは手軽に出来ますので興味をお持ちであればチャレンジしてみてください。ホームセンターなどで植菌済みの原木を売っていますよ。
我々のシイタケ工房です。数カ所あります。少々日光が入り込んでますが・・・・・。