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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2009年04月03日

アケビの里

ブログをご覧になっておられる方々はアケビをご存じだろうか。秋の里山を歩くと、頭の上に薄紫の果実がぶら下がっている、あのアケビである。田舎で育った人間にとってはおなじみの果実であり、初秋のおやつでもあった。甘い菓子類に慣れた現代人にとっておいしい木の実とは言えないかもしれないが、かっての少年達にとっては貴重な甘味類であった。全く気づかなかったのだが、このアケビが共同農園で繁茂しているのだ。Kさんに指摘されて小生の畑の法面を覗くと、確かにアケビが彼岸桜や藪椿の樹に巻き付いてきれいな花を咲かせている。丁度開花期だったのだ。早速望遠レンズを取り出して、ちょっとアップで拾ってみよう。

       
    アケビの花です。雌雄同株、雌雄異花なので単独で受粉可能なようですね。
アケビの里 
        3葉と5葉の品種があるようです。これは5葉のアケビかな。
アケビの里 
       こちらは3葉のアケビのようですね。上記のアケビとはお隣同士です。
アケビの里


アケビはつる性の植物、母樹というか宿主というか、他の樹がないと成長できない特性がある。太陽を好むのか、背の高い木に巻き付きかなり高めの位置にまで登っていく。従って秋に果実を採取しようと思えば長い竹竿などが入用だ。高枝鋏では届かないかも知れない。無論、画像を撮ろうと思っても広角では接近が困難、最低でも300ミリ位は必要だろう。撮影の難儀な植物なのだ。

              
                 どうやら桃の花も咲き出したようですね。
アケビの里


Kさんの解説ではアケビには3葉と5葉の品種があり、果実の味も異なるようだ。法面にはご丁寧に両者とも存在してはった。秋の収穫期が楽しみである。もっとも上述したように、そんなに美味しい果実ではない。秋の風物詩といったところでしょうね。イガグリと並べて被写体とするのが最適な活用法だろうか。これまたKさんによれば、アケビは生食ではなく内部に肉を詰めた天ぷらや味噌炒め等で食するのがおいしいとか。いろんな使い方があるものだ。又、東北地方では新芽が山菜として活用されているとか。ツルはおなじみの籠編みに使いますね。


         ヤブツバキのようですね。これもアケビの母樹となっています。
アケビの里


アケビといえば、とんびくらぶで運営している果樹園に立派なアケビ軍団が出現する。毎年秋に収穫するのだが、木登り名人のIさんでないと手に負えない場所だ。脚立と高枝鋏とでは対応できず、毎年彼の特技によって収穫している。あまり食べることもないのだが、色合いが美しく、小生にとってはもっぱら秋の味覚を表現する被写体だ。今年もたくさん実ってくれるだろう。幸いなことにイノシシは見上げるだけでタッチは出来ない、ざまあみろ。






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Posted by とんび at 05:13│Comments(0)里山に遊ぶ
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