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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2009年09月12日

岩湧の秋海棠

この季節は例年岩湧山を訪ねる事にしています。秋海棠(シュウカイドウ)の大群落がそこかしこで咲き誇っているからです。ベゴニアの親戚筋のようで、江戸時代に海外から持ち込まれた帰化植物のようですね。雄雌同株異花だそうですが、雄花と雌花の区別は小生には無理なようで、さっぱり「わかりませんでした。湿気をこのむようで、咲き誇っている場所は何れも日当たりが少ないやや湿っぽい場所ばかりです。訪ねたのは午前の8時少し前、地元の方々がウォーキングで三々五々登っておられました。ひんやりした林道を走ると、道路筋の土手にも咲いています。すっかり野生化しているようです。当地ではこの岩湧山界隈だけでしょうね、こんなに大群落が散見されるのは。


             杉の巨木と可憐な秋海棠の対比がおもしろいですね。
     岩湧の秋海棠


一番多いのが岩湧寺周辺です。ここは修験道の道場として栄えた寺院なので、かって山伏が持ち込んだ花かも知れないですね。一帯は市教委の教育施設である四季彩館やキャンプ場などもあり、地域の人々の憩いの場ともなっております。余談となりますが、本日から森林ボランティアの養成講座が始まりますが、会場はここの四季彩館です。非常に足場の悪い辺境の地なのに、たくさんの受講生の方が集結していただくのをとても有り難く思っています。これから6回の開講、楽しみながら学んで頂ければと願っています。

                   後方は岩湧寺の多宝塔です。
            岩湧の秋海棠
                道路の両サイドもこんな感じで満開です。
     岩湧の秋海棠


さて主役の秋海棠を覗いてみましょう。なかなか可憐な花ですが、花言葉は「恋の悩み・片思い」だそうです。どうもハート型の葉のカタチから来ているようですね。菊などと違って大輪が咲き誇るという形態ではないので、写真には撮りづらいのが本音ですね。朝日が強烈なので少々光線が強すぎるようです。撮影は薄曇りが最適なのですが、こちらの都合には合わせてくれませんね。辛抱しながら撮影ポイントを探しましょう。


            どれが雄花でどれが雌花やら、専門の方ご教示を。
     岩湧の秋海棠
       不思議ですね、花々は皆垂れ下がったような状態です。習性でしょうか。
     岩湧の秋海棠


岩湧寺周辺を少し歩き回ってみます。ここらは岩湧山登山の基地ともなってるようで、四季彩館をベースに往復される方が多いようですね。数台の車やバイクが止まってました。登山中の方でしょう。少し時間が早いのか、界隈を散策する人はなく、撮影には好都合です。これで光線がもう少し柔らかめだとベストなんですが。修験道の道場跡だけあって、涼しげで凛とした雰囲気が漂っています。こうした環境が修験者の求道心を高めてくれたのでしょうか。最近は修験道に関心を寄せる人も少ないのか、往事の興隆がみられないのが少々残念です。


             岩湧山への登山道です。信仰の証か石畳ですね。
     岩湧の秋海棠
          樹林帯にも秋海棠が満開ですね。後方は岩湧寺の板塀です。
     岩湧の秋海棠


ここは住職さんはご不在のようで、寺守の方が毎日出勤されている模様ですね。カヤの樹があってなかなか趣のあるお寺さんです。その一端は寺坊の正門付近にも現れておりますね。下記の画像がそうですが、どこかの庭園風景を思わせるような雰囲気です。大都会の豪奢な寺院を訪ねるのもよろしいが、山間の名も知れぬような小さな寺院にもそれぞれの歴史と伝統があって楽しいものです。ここ岩湧寺はそうした山岳寺院の代表的な事例かも知れませんね、非常に小さな簡素なお寺さんですが。


              寺坊の正門付近です。秋色がきれいな場所ですよ。
     岩湧の秋海棠
           おなじみの六地蔵さんです。笠はかぶっておられませんが。
     岩湧の秋海棠
                  まさに秋色ですね、遠景は葛城連峰です。
     岩湧の秋海棠









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Posted by とんび at 05:10│Comments(0)里山に遊ぶ
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