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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2010年06月24日

ササユリの花

始めてササユリに遭遇したのはいつだったろうか。里山倶楽部と出会うまでは全く存じなかった。倶楽部の活動の中で、ササユリの保全活動に取り組んでおられる地元の古老をしり、その中から関心が呼び出されていったようだ。最初の遭遇は草刈りの実習を受けていた10年ほど前ではなかったかと記憶している。雨の日にひっそりと咲くササユリに出逢い、その清楚な美しさに魅了されてしまった。以来、毎年のように梅雨時になると探し求めるが、滅多に出会えるものではない。かっては里山のそこかしこに咲き誇っていたようだが、すっかりと減少し、幻の花となってしまったようだ。


              梅雨時に咲くササユリの花、滅多に見れなくなりました。
     ササユリの花 

当地でも数カ所しか存在場所を把握していない。ご紹介してササユリの美しさに触れていただきたいが、世には心なき人々も多い。荒らされては困るので場所は秘匿しておく方がササユリの為でもありましょう。アルプスの高山植物ですら、持ち帰る人々が無数に存在するくらいですから。ユリの花は艶やかなものが多いが、ササユリはユリ科に属しながらも派手さがない。どちらかというと控えめな、かってのヤマトナデシコを想像するようで、その奥ゆかしさが人々を魅了する所以でもありましょう。我が国にのみ存在する固有種で野生の花である。山里の野辺に自生するのみで栽培は困難とも言われてきたようです。


       雑木林の中で恥じらうような装いが・・・・・・・場所は秘密にしておきましょう。
    ササユリの花

過日のメディア報道によりますと、この栽培困難なササユリの新品種の開発に女子高生が成功したとか。府立園芸高校の生徒さん達で10年ほどかかってようやく開発を終え、来年には開花が予測されているとか。里山が薪炭林として或いは田畑の肥料源として活用されていた間はササユリも繁殖していたようだが、最近の荒れようで比例してササユリも減少していったようだ。イノシシが球根を掘り返す事例も多いとか。女子高生の活躍で、ササユリの人工栽培も可能性が出てきたが、出来うることならば野生種の復活と繁殖である。話は簡単で、里山の手入れが行き届き、日本昔話に出現するような光景が広がれば即座に復活できるかと思えます。その簡単な話の実行が、なかなか困難ではあるのですが。  


                  女子高生の快挙を伝えるメディア情報。
         ササユリの花

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Posted by とんび at 05:12│Comments(0)里山に遊ぶ
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