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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2010年07月30日

葛城の道

格別な知識があるわけでもないのだが、歴史が好きであちこちと訪ね歩いている。本日は久方ぶりの雨、農作業は中止としてふらりと歴史探訪の旅へ。目指すは金剛山を挟んで当地の反対側、奈良県の御所市や葛城市方面である。ここは大和王朝以前に栄えた豪族葛城王朝の根拠地で、神話の天孫降臨の舞台ともなった高天原が存すると聞く。実際、地図で確認すると金剛山の東山麓に高天原と称する山村が存在する。小生は何の根拠も無いのだが、高天原は宮崎県の高千穂方面かと想像していた。学問的な裏付けは皆目持って無いのだが、好奇心に駆られて動くのが素人の持つ強みでしょう、何でも見て野郎精神で参りましょうかな。


           最初に立ち寄ったのが、葛城の道歴史文化館。見学料は無料です。
     葛城の道
      ワラで作られた大蛇が何とも愛くるしい。由来を尋ねたのだが、ご存じ無いようで。
     葛城の道
                 展示品ではやはり農耕具に目が行きますね。
             葛城の道
     
まずは現地での資料集め、最初に訪問したのは「葛城の道歴史文化館」。高嶋神社のお隣にひっそりと控えておられる。地元葛城の道に関する資料の展示と簡単な案内もしていただける。各種の地図やパンフレットをいただき、展示物も拝見する。ワラで作った大蛇が何とも愛くるしい。お隣の高嶋神社は古代豪族の鴨一族が発祥の地に建てた氏神様で全国の賀茂神社の総社にあたるそうだ。ちなみに各地に残る「賀茂」という地名は鴨一族が移住・開拓した地域のようですね。さて肝心の高天原ですが、もらった資料では山手の方に車で10分程度登った小さな集落だとか。

       
             お隣の高嶋神社。古代豪族鴨一族の氏神様のようです。
     葛城の道
                高嶋神社の本殿、格式の高いお宮さんのようです。
     葛城の道

地図を頼りに細い道を上りますと、樹齢数百年とも思える巨木の杉が何本も出迎えてくれました。高天彦神社の参道です。天孫降臨が事実であるかのような厳粛な雰囲気を漂わせています。相当古い社のようで、何でも祖神が八咫烏と共に神武天皇の東征に参加したとかしないとか。事実関係は不明ですが、大和王朝が飛鳥に都を開く以前から大きな勢力集団があったのでしょうね。現場は典型的な山村風景で、金剛山からの渓流水を利用して稲作や切り花の栽培或いは果樹園等が営まれています。東向きの下り勾配の丘陵地で、水有り田圃有りで日照・通風・展望・良しの好立地です。古代人でなくとも住みたくなるような地形条件ですね。


             高天原の中心部に存する高天彦神社、天孫降臨の舞台?
     葛城の道
              樹齢数百年はあろうかと思える杉、神社への参道です。
             葛城の道
                高天原の山村風景、往事は一つの都であったかも。
     葛城の道 

本日が好天でしたら、高嶋神社から高天原を経て葛城山麓の六地蔵石仏までおよそ15キロ程の葛城の道を歩く予定でしたが、雨のため敵わぬようです。この葛城の道は昔の街道と聞きましたが、葛城王朝の軍勢も此路を歩いて神武天皇の東征に従軍したのでしょうか。事実を確かめる術はありませんが、そんな事を想像しながら古のルートを歩いてみたいものです。雨の中でうろうろして大分体も冷え込みました。山麓には温泉施設「かもきみの湯」があります。一風呂浴びて美味しいものでもいただいてから帰路につきましょうかな。        


           葛城の道はこうした小さな集落を繋ぐように南北に走っています。
     葛城の道

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Posted by とんび at 05:06│Comments(0)里山に遊ぶ
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